​ 早春の浜離宮恩賜庭園に行った(写真=大手門入り口より)。​

 


超高層ビルに囲まれたオアシスに黄色の菜の花​

​ 周囲を林立する超高層ビルに囲まれ、そこでポッカリと空いた空間のような、さほど規模の大きくない庭園だが、早い春のあふれるほどの陽光に、鮮やかな黄色の菜の花が綺麗だった(写真=背景の超高層ビル群に注意。大都会の中のオアシスであることが分かる)。​

 

 

 

 浜離宮庭園は、徳川将軍家の庭園として著名だ。前記のように周囲を超高層ビル群に取り囲まれているが、よく整備され、静謐で落ち着いた雰囲気のオアシスだ。

 隅田川の河口、東京湾の入り口に接し、海水を引き入れる「潮入の池」など多くの池が点在している。
 

梅林も開花​

​ 梅林には、梅の花が開花していた(写真)。​

 

 

 

​ 季節ごとに植え替えるお花畑は、ちょうど菜の花が満開だ(写真)。​

 

 

 僕は以前、夏の終わりにキバナコスモスを観に行ったことがあるが、そこのお花畑を黄色い絨毯が敷かれたようだった。

 復元だろうが江戸時代の御茶屋があちこちに点在し、江戸時代の庭園を楽しめる。

 そのせいか欧米系外国人観光客が目立つ。寒い冬の日だったので、あまり混雑せず、ザッと見、来園者の半分が外国人が占めていた。


徳川幕府の終焉を見守った松​

​ 興味深かったのは、大手門側出入り口すぐに植わっている「三百年の松」だ(写真)。太い枝が横に曲がって、松の葉をいっぱいに茂らせている。高さはそれほど高くないが、直径は10メートルはありそうだ。​

 

 

 約300年前の宝永6(1709)年に、6代将軍徳川家宣がこの庭園を大改修した時(その時からここは浜御殿と改称された)、植えられたという。関東大震災や東京の空襲にも焼けなかったようだ。都内で最大級の黒松だという。

 幕末から明治維新の徳川幕府の終焉を見守った松は、その間、誰かが手入れを続けていたのだろうか。

 広くはないので、1時間もあれば、園内を回れる。帰りは、築地場外市場まで脚を伸ばして美味い寿司を食べた。その代わり、大混雑だったが。


昨年の今日の日記:昨年は29日は存在しないために記載はありません。​