新函館北斗駅前のホテルで4時に起床した。6時41分の函館行き始発列車に乗りたいからだ。
 

目指す列車と恵山行きのバスの乗り継ぎ時間はたった3分​

 そんなに早く起床し、また始発列車に乗るのは、恵山登山口に行く函館バスの函館駅前発時刻が7時09分だからだ。ただしバスへの乗り継ぎ時間は3分ほどしかない。

 そう、今日は恵山を目指す。

 恵山登山口バス停に行くのは、その後は9時53分発となる。

 7時09分発のバスでも、恵山登山口バス停に着くのは8時59分だ。次のバス9時53分発となると、恵山登山口着は11時46分となり、登山には遅い。午後の登山となると、風が強くなりそうで、これは避けたい。

 ところが、である。
 

すんでのところで始発の乗り継ぎ列車に乗り遅れる​

 なんという間抜けか。せっかく早起きしたのに、部屋でぐずぐずしていて、始発列車の新函館北斗駅発の時間の5分前にホテル出発となった。前記のように函館駅でバスに乗り継ぐ時間がほとんど危うい状況なので、駅でトイレに立ち寄った。すると、小の方でも、1分ほどかかり、残りの時間的余裕はほとんどない。

 JR北海道のこの区間では、PASMOが使えないようなので、切符を買わねばならない。それに手間取り、そのうえさらに乗り場を間違えた。

 慌てて階段を登り、函館行きのホームに急行したが、ホームへの階段を降りる途中で列車は発車した! なんというトンマ、ボケだろうか。

 もう予定していた恵山登山口7時09分発のバスには、間に合わない。前述のように、次の9時53分発のバスは避けたい。
 

やむなく函館駅で朝市に回り、ウニいくら丼食べる​

 さて、どうするか。次の函館行きの列車は、10数分後だ。間隔がさほどないのは、さすがに朝のラッシュ時に近いからだろうが、それなら始発をもっと早くしろ、とJR北海道に言いたかった。

 ともかくも次の列車を待つまでの間に方針を転換した。

 函館駅前の朝市に寄って、海鮮丼を食いたい。

 腹ごしらえした後は、近くの若松埠頭に係留されている青函連絡船摩周丸を外から見学し、次いで駅前から市電に乗って、函館山に登ることにした。

​​ 朝市の中には、早朝なのに海鮮料理屋が軒を連ねていた(下の写真の上)。僕は、適当な店に入って、「ウニいくら丼」を頼んだ(下の写真の下)。これは、美味かった。ただ朝食にしては、2500円前後と、やや高い。

​​

 

 

青函連絡船摩周丸を外から観る​

 そして、摩周丸の遠くからの見学である。内部は記念館となっていて公開されているが、まだ早いので、もちろんそれは望めない。

 青函連絡船は、本州の青森と北海道・函館を結ぶ船だった。旅行者は、特急・急行でやってきて、連絡線に乗り換え、対岸に渡っていた。

 それが1988年(昭和63年)3月の青函トンネルの開通に伴い、同日に廃止となった。青函トンネルの掘削の苦闘は、高倉健主演の映画『海峡』で、青函連絡船は、三國連太郎主演の映画『飢餓海峡』での印象が深い。

​​ 間近で見ると、さすがに大きい(下の写真の上)。遠くに僕が登る予定の函館山が見える(下の写真の下)。​​

 

 

 

 摩周丸が係留されているそばの公園はイカ漁の街の函館らしく、「ふれあいイカ広場」というようで、イカの脚を組んでモチーフとしたモニュメントがあり(下の写真の上)、そこからは函館湾の向こうに、これから登る函館山がはっきり見えた(下の写真の下)。

 

 

 

 時間があれば、内部の記念館も見学しようと思いつつ、写真を撮って、後にした。

 いよいよ函館山の登山である。

(この項、続く)


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