23日から26日まで3泊4日で函館に行った。函館は、学生時代に1度訪れたがほとんど通過しただけだった。今回は、じっくりと見物するつもりで出かけた。海鮮料理も楽しみだった。


飛行機よりも新幹線の方が高い​

 23日はちょうど統一地方選後半戦と衆参補選のあった日で、僕は期日前投票して出かけた。

 函館まで2つの交通手段があった。飛行機と新幹線である。盛岡までは新幹線で行ったことがあるが、盛岡以北は新幹線を利用したことがない。しかも2016年3月26日に新青森から新函館北斗まで北海道新幹線が開業してから、まだ行ったことがない。というか、北海道行きはこれまで常に札幌行きだったので飛行機便のみだったから、青函トンネルを通過したことがない。そこで、今回は新幹線利用にしたのだ。

​ ホテル込みで安い切符を探したら、なんと飛行機の方が若干安い。それでも新幹線利用にしたのは、時間があまり変わらないように思えたことと、前記の理由があったからだ(写真=行きの途中、車窓から観た岩手山)。​

 


 

当日は函館市長選、当選した大泉潤氏のミニ新幹線構想​

​ さて朝に東京駅を出発すると、お昼頃には終点の新函館北斗駅に着いた(写真)。ところが、それから函館までは不便だった。電車は1時間に1~2本しかない。​

 

 

​ その日、函館市長選・市議選もあり、翌日に新聞報道で知ったのだが、俳優の大泉洋の兄の大泉潤氏が函館市長選で対立候補に圧勝し(写真)、その当選の弁の中に、北海道新幹線の函館までの延伸の可能性を探るというものがあり、旅行者としては確かにその通りだな、と思った。同氏の構想では、新函館北斗から函館まで在来線に標準軌の改良を加え、秋田新幹線や山形新幹線のようなミニ新幹線を走らせるというものだ。​

 

 

 現状は、1時間に1~2本の在来線に乗り換え、20数分乗って函館まで行くしかない。旅行者は大きなキャリーバッグを引いて、乗り換えている。
 

セイコーマート(コンビニ)すら無い駅前​

 ちなみに新函館北斗駅は、あくまでも札幌に延伸されるまでの「暫定駅」だ。降りて気がついたのだが、新函館北斗駅前には、ホテルが2軒以外、何も無い。海鮮居酒屋もレストランが無いし、コンビニも無い。北海道ではどんな過疎地にもある地場のコンビニである「セイコーマート」すら無いのだ。

 駅前に無いのだから、せめて駅の中にも、と思うのだが、ここにはレストランはもちろん立ち食いそば店も無い。あるのはkioskだけだ。

 実は僕は旅行社の斡旋で、2軒のうちの1軒であるホテル・ラ・ジェント・プラザ函館北斗に泊まったのだが、朝食と夕食に困った。夕食は、だいたい函館市内の海鮮料理屋に入ったが、早めに出ても夕方のラッシュ時間帯のはずなのに、本数がやはり1時間に1~2本なのだ。時計を気にして、料理を食べ、酒を飲んだ。
 

新函館北斗から函館までのアクセスの悪さ​

 不便さは、翌日に特に痛感した。実は、函館より約40キロ東にある恵山(618メートル)に登るべく登山靴とストックを用意してきたのだが、函館駅前からのバスの始発は7時9分で、それに乗るためには、新函館北斗から始発電車に乗っても乗り換え時間は4分しかない。

​ 恵山登山希望の初日は、新函館北斗駅始発にあと1歩で乗り遅れ、計画変更を余儀なくされ(代わりに函館山の徒歩での登山に切り替えた:写真=函館山山頂から市街地を俯瞰)、翌日はなんとか乗れたが、ホームからバス乗り場まで走ったため大切なストックを落としてしまった。バスに乗って気がついたが、もう後の祭りだ。しかたなくストック無しで登頂する羽目になった。この恵山登山では、「あわや」という危機もあった。

 

 ……というわけで、旅行者としての僕にすれば、大泉潤氏の説くミニ新幹線による函館延伸は、大いに期待したいのだが、ミニ新幹線とはいえ、巨額の工事費がかかる。ペイできるか分からない、が正直なところだろう。

(この項、続く)


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