​ 旭山動物園の入口すぐは、フラミンゴだ。

 

旭山動物園のフラミンゴは白​

 野生のフラミンゴは、よくNHK-BSのネイチャー番組に出てくる。特徴は、体の羽毛がピンクを通り越して濃いオレンジであることだ。これは、食物による。

 彼らは、塩分の濃いアフリカなどの乾燥した高地の湖に棲むが、そこにはスピルリナという栄養に富む藻類がいる。餌のスピルリナがカンタキサンチンやβカロチンという色素を含んでいるので、食べたフラミンゴも濃いオレンジに染まるのだ。鮭の身が、本来は白身なのにオレンジ色になるのと同じだ。

​ 旭山動物園のフラミンゴは、スピルリナを食べつけていないせいか、白色の個体が多い。テレビのフラミンゴを見慣れた目には、異質に見える(写真)。​

 

 

 後は、雁鴨類や白鳥などの様々な水鳥がいる。

 

水中トンネルから高速で泳ぐペンギンを観賞​

 その先には、ペンギン館がある。これは見物、と評判が高い。

​ 普通の動物園では、水槽の上に立つペンギンを観ることが多い。しかしここでは、強化プラスチックの超大型透明水槽の中を、ペンギンが野生のように高速で泳ぐ姿を観ることができる。来園者は、超大型水槽に設けられた観察用水中トンネルを歩いて、高速のペンギンを観る(写真)。​

 

 

 

​ あまりにも早いので、なかなかシャッターが間に合わない(写真)。​

 

 

 親子連れのうちの子どもたちは大喜びだ。

 僕も、ペンギンが羽をすぼめ、全身を紡錘形にして水の抵抗を最小化して泳ぐ姿に、なるほど海の中で魚を捕る時はこうしているのか、と実感でき、感動した。

 

水槽外のペンギンには……

 そこから外に出ると、毎度どこでもおなじみの陸上のペンギンが見られる(写真)。ただ、これは水中トンネルのペンギンを観た者には、ほとんど感興をもたらさない。​

 

 

 それだけ「行動展示」は、観た者に感動と興奮を与えるのだ。

 

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