APECに出席のためペルーに向かった安倍首相は、途中、ニューヨークを訪ね、日本時間の17日朝、次期大統領のトランプ氏と私邸のあるマンハッタンのトランプタワーを訪れ、トランプ氏の私的スペースで、約会談した。1時間半、会談した。

 

私邸で友好裡に
 安倍首相は、トランプ次期大統領が当選後に初めて会った外国首脳となった。安倍首相はトランプ氏の勝利宣言の直後、世界で4番目に電話会談を行い、そしてその9日後に早くも、そして世界最初にトランプ氏と会談したが、いかに日本の安倍首相がトランプ次期政権で重要視されているかを物語る。
 トランプ氏の豪華な私的スペースでは、安倍首相はトランプ氏の長女のイバンカさんや夫のジャレッド・クシュナー氏にも紹介された。
 1時間半後、打ち解けた雰囲気での会談を終えたトランプ氏は、安倍首相をトランプタワーの1階まで見送りに出た。
 初っぱなの会談ということもあり、具体的な懸案は話されなかったと思われるが、2人の間に個人的友好関係が結ばれ、今後の日米関係の固い絆が結ばれたもの、と考える。共和党予備選の期間中、反日的言動を繰り返してきたトランプ氏は、もう対日批判はしないと期待される。安倍首相の訪米は大成果だったのではないか。

 

民進党「朝貢外交」と誹謗のアホ
 首脳間の個人関係の緊密度は、そのまま国家関係にも強く影響する。日本の今後の経済と安全保障に、(好むと好まざるを関わらず)トランプ次期大統領と一刻も早く盟約関係を結ぶ必要性は、子どもでも分かる。しかし驚くべきは、国際関係を全く理解していない輩が日本の野党の要人にいることだ。
 民進党代表代行の安住淳は、安倍首相の訪米とトランプ次期大統領との会談を受け、記者会見で「朝貢外交」と誹謗した。安倍首相にまたしても華をもたれてしまったことへの悔しさがあるとしても、「朝貢外交」とは安住と民進党がいかに対米外交の重要性を理解できていないかを露呈したものとも言える。彼らのバカさかげんを嗤ってやろう。
 ただ、もし彼らが政権を握っていたら、対トランプ次期大統領外交に完全に出遅れ、トランプ新政権との間に冷却した外交関係になるだろうこと、そしてそれは日本にとって暗澹たる時代になることは確実だから、「嗤ってやる」だけでは済まない。つくづく彼らに政権担当能力がないことが明らかになる。

 

夕方のラルホテル周辺
 さて、エチオピア紀行である。ラリベラ岩窟教会群の第1グループを観て、今日のスケジュールは終わりである。
 僕たちは待っていたバスに乗って、昼間にチェックインを済ませたラルホテルに戻った。
 夕食までにはまだ時間がある。僕は、ラルホテルを出て独りでラリベラの街に出た(下の上の写真)。出てみてあらためて気がついた。ラルホテルを囲む壁は、まるで城壁のように高いのである(下の下の写真)。

 

 

 ほぼ外国人専用なので、ホテルの安全を守るためなのだろう。ただ街中で、不安な気分になることはなかった。
 南ア・ケープタウンのテーブル山のように見える遠くの山に夕日が当たり、美しかった(写真)。

 

 

ラルホテルのバスルームにはシャワーのみでバスタブはなし
 ラリベラのラルホテルには連泊するが、ここのベッドにはダニがいるとされる。昼間に街の小さな雑貨店で買った殺虫スプレーを持って添乗員氏が各部屋を回り、横になる予定のベッドにシューシューとかけてくれた。シーツは清潔そうなのだが、油断はならない。
 ここも、バスルームにはバスタブは無い。トイレと洗面所とシャワーがコンパクトにまとまった一体型である。車窓からも川が見られなかったから、周囲がはげ山のラリベラでは水資源が乏しいのだ(上の写真参照)。

 

夕食後は何もやること無し
 夕食は、ビーフンのようなマカロニで、あまり美味くは無い。
 ただビールは複数の銘柄が用意されており、僕は迷うこと無くセント・ジョージを選んだ。白馬にまたがる聖ゲオルギウスのイラストがラベルに描かれている(写真)。このビールとは、成田から乗ったエチオピア航空の機内サービスでも飲んだ。

 


 味は、なかなかのものであった。
 食事を終えると、やることはない。テレビはあったが、点かなかったし、点いたとしても分からない。今夜のベッドでダニに襲われないことを願って、もう寝るしかない。

 

昨年の今日の日記:「バルト3国紀行61:別れに際し中年女性現地ガイド氏の細やかな配慮に感動」