秋の味覚で、僕の大好きなサンマの塩焼き。これが、今年は高い。行きつけの飯屋でランチメニューに入っているので、時々、注文するが、大ぶりで脂がのっているけれども1300円もする。店のおかみさんに言わせると、入荷が極端に少ないから、という。

 

 

北太平洋に大量出漁する中国の海賊的漁船
 今年は、日本近海の海水温が例年より高いため(日本に上陸する台風が多いのも同じ理由)、冷水を好むサンマが、三陸沖まで来られず、出漁ははるか遠くの千島沖近くまで行かざるを得ないから、とテレビなどでは解説されているが、長期的に資源が減っているのが遠因となっているのも確かだろう。
 資源枯渇の懸念を生む直接原因は、貪欲なスターリニスト中国の海賊的漁獲だ。北太平洋の公海上の漁業管理を話し合う北太平洋漁業委員会(NPFC)の昨年の初会合で、大陸から大量に出漁してくるサンマ乱獲漁船の隻数増加になんとか歯止めをかけた。

 

サバに資源枯渇の危機
 ところが今度は、サバが危機だという。
 先月下旬、東京都内で開かれたNPFCの会合では、資源の減少が憂慮されるサバの漁獲規制が焦点となった。
 スターリニスト中国では、近年、所得水準の向上で水産物の需要が急増し、黄海や東シナ海近海などの魚を獲り尽くした漁船が、太平洋にまで進出してきた。2年前に問題化した宝石サンゴの海賊的乱獲と同じ構図である(14年11月3日付日記:「海を荒らす海賊=中国サンゴ密漁船団が伊豆諸島沖にも、宝石サンゴ根こそぎ掻っ攫いの危機」)。

 

中国船のサバ漁獲量は3年前のゼロから昨年は13.5万トンに
 例えば太平洋でのスターリニスト中国漁船のサバの漁獲量は、2013年にはゼロだったものが、翌年には初めて2万トン超となった。昨年は、さらに80隻で約13万5000トンと前年の5倍超に急拡大した。
 今年は、それを上回ることが確実だ。
 放置すれば、黄海などの二の舞になる。そこで、今年のNPFCでサバの漁獲規制が初めて話し合われたわけだが、海賊スターリニストどもは抵抗、日本側はやっと、①サバ漁船数をこれ以上増やさないこと、②資源量の調査の実施、などで合意するのが精一杯だった。

 

歯止めも微温的だが
 「これ以上増やさない」というのも、「増やさないように推奨」という表現に留まった。自国のものは俺のもの、他国のものも俺のもの、というスターリニスト中国が、自主規制するか、大いに疑問だが、ともあれ歯止めらしいものはかかった。
 ただ、そもそもスターリニスト中国が正確な数字をNPFCに申告しているかも分からない(水産庁関係者)というのが現状だ。
 南シナ海や東シナ海のように、北太平洋をスターリニスト中国に思いのままにさせては絶対にならない――それを、ここで確認しておこう。

 

昨年の今日の日記:「安保法可決後に手際よく出された共産党『悪魔の呼びかけ』」