知ったが終い――株式市場の格言の1つで、飛び切りの好材料もみんなが周知したら、もう相場はお終い、という意味だ。


日本公開、過熱化でバブルの膨らんだ任天堂がストップ安
 ポケモンGOのアメリカ配信で大ヒットとなったことを材料にはやし立てた任天堂が、先週央から急失速し、日本公開の初週末が開けた25日は、ストップ安まで売り込まれた。
 もともとポケモンGOを配信する会社は任天堂ではなく、同社が株の32%程度しか保有しない持ち分法適用関連会社であるため、任天堂への業績寄与はわずかに過ぎない。先々週から商いを伴って大きく買い上げられたのは、ポケモンGOをはやしたマネーゲームに過ぎず、PER(株価収益率)が100倍程度にまで買い上げられたのは明らかにバブルだった。
 先週末にポケモンGOが日本にも配信され、運転中もスマホでキャラクター探しをする輩が出てきて事故を起こしたり、警察に検挙されたりするほど過熱化すると、とたんに安値で買っていた投資家が利益確定に走った。まさに、「知ったが終い」である。


「窓埋め」に行くか
 チャートを見ると、1万7000円前後の所に大きな「窓」が開いている。初期の相場がいかに強気に支配された相場であったかがよく分かるが、バブルが弾けたとなると、相場の定石である「窓埋め」に入る。任天堂株がそこまで下げるかどうかはまだ分からないが、一相場終わった、という観が強い。
 むろん、任天堂と連れ高していたコバンザメ的な株、例えばマクドナルドやサノヤス(ストップ安)も大幅安した。


デブレ・デルハン・セラシエ教会は唯一オリジナルで残るエチオピア正教教会
 さて、話は遠くエチオピアに。
 僕たちは、足早にゴンダール城のあるファジル・ゲビの丘をたった(写真)。


ゴンダール城を後に

 次は、ここからさほど遠くないデブレ・デルハン・セラシエ教会を訪問するのだ。
 ガイドブックによると、ゴンダールにある44の聖堂のうち、1800年代の南スーダンから攻め込んできたイスラム勢力との争うに屈せず、唯一残った、オリジナルのエチオピア正教の教会、という。
 ゴンダール王朝2代目のイヤス王により建立された。


天井に描かれた天使が見えるのか、不安抱えて教会前に
 僕たちは、石の門に囲まれた教会内に入った。そろそろ夕暮れが迫っている(写真)。


デブレ・デルハン・セラシエ教会の門

 教会だから、中は暗い。真っ昼間でやっと見えるであろう天井に描かれた天使が見えるものなのか、半信半疑で門を入った。
 入るとすぐ前に質素な教会が建っていた(写真)。正面屋根の上に立つのが、エチオピア正教の十字架である。これが、デブレ・デルハン・セラシエ教会である。


デブレ・デルハン・セラシエ教会正面


昨年の今日の日記:「トヨタの新型種類株、開発・一手販売の野村證券は大成功の笑み」