今日は、参院選投票日だが、その一足前に大笑いしてしまったニュースを8日夜のNHKニュースで観た。
 俳優の石田純一が、14日に告示予定の東京都知事選に出馬意思のあることを記者会見(写真)したというニュースだ。


記者会見する石田純一


「4党一致しての推薦なら引き受けてあげましょう」とは……
 都知事選は、毎回、売名目的の有象無象多数が立候補して話題となるが、今回は石田が最大かもしれない。
 ただし奥様の東尾理子が反対していると伝えられているので、スタンドプレーの趣もあるが、呆れてしまったのは、次の発言だった。
 「野党4党の統一候補なら、ぜひ受けさせていただきたい」。つまり民進、共産、社民、生活の4党が一致して推してくれれば引き受けてあげましょう、というまことに尊大で偉ぶった「出馬表明」だったからだ。
 それでいて野党4党からは、これまで何の接触もない、と認めている。事前に、ちらちら噂はたっていたから、早く言ってこいよ、と焦りながら、ついに待ちきれずにフライングしたわけだ。

隠し子、不倫、離婚・再婚で「子どもたちに夢を与えたい」とは嗤ってしまう
 さて僕は芸能関係には疎く、このピエロくん、石田純一のことはよく知らない。しかし、よくスキャンダルが週刊誌などで報道されていたな、くらいの知識はある。
 「隠し子」騒動の現タレントとは中学になるまで会おうともしなかったというし、不倫も何度も報道された。さらに離婚、再婚を何度となく繰り返している。現在の妻の東尾さんとはいったい何回目だ?
 そんな身勝手一途の男が、記者会見では「『子どもたちに』夢を与え、平和で安心できる暮らしを実現して、災害にも強い、『子育てを安心してできる』街を作るよう市民の皆さんと話し合ってきた」から、出馬する気になったのだという(『』は筆者)。
 これって、かなりのブラックジョークではないのか。

「嫌いな夫婦ランキング」トップ
 この誘い玉を投げられた民進党の中には、同党都連の会合で、石田純一に乗ってもいいのでは、という意見を述べた輩もいたという。
 昨年の秋口からにわかに「政治ついて」、安保法制抗議デモに参加したり、集会で発言したりしている。それを評価してのことのようだ。ただ石田はそれまで、全くノンポリだった。これも売名の一手口かもしれない。
 民進党の一部は、石田のこの撒き餌にかかったようだ。
 しかしさすがにそれは、主流にはなっていない。かつて週刊文春の「嫌いな夫婦ランキング」のトップになったほどの嫌われ者だ。
 とくに女性からは、これまでの行状から絶対に受けが悪いはずである。女性の読者の皆様のお考えはいかがか。

前回、前々回次点の宇都宮健児、早くも出馬意思表示で共産党などはそちらへ
 そもそも野党4党からの一致した出馬要請そのものが、砂上の楼閣である。
 石田の記者会見と同じ8日、かねてから出馬の意思を明らかにしていた極左弁護士・宇都宮健児が、早くも出馬表明したからで、2012年と14年の過去2回の都知事選で推薦した共産党と社民党は、今回も思想的に最も近い宇都宮陣営に回ることは確実だからだ。
 つまり残るは、民進と生活だけだ。
 いくら貧して鈍した民進党も、ヒールの石田に乗る勇気は無いでしょう?

昨年の今日の日記:休載