自民党支配に風穴を空けよう、と朝日新聞など「進歩的」メディアと民進党などが密かに期待していただろう18歳、19歳の今回の参院選への初参戦。しかし世論調査は、その「期待」が上滑りになりそうなことを示した。


女子高生の模擬投票


支持政党トップは自民で、全世代平均より高い
 それは25日朝刊に発表された日経新聞の世論調査記事。それによると、新たに選挙権を得た18歳、19歳の比例代表の投票先は、トップが自民に投票で、実に44%にもなった。全世代平均の36%よりも高かった。
 18、19歳は、先輩の20歳代と同様に、しっかりと日本の将来を見据えて、自らの将来を託せる先を決めていることが分かる。
 哀れは、第2位の民進党である。「進歩的」マスメディアがもてはやすSEALDsとの友好関係から、大いに投票を期待したはずだが、自民党に4倍近くもリードされるたった12%。全世代の16%よりも低い惨状である。第3位のおおさか維新の6%に迫られている。


アベノミクス評価は半数に近い48%
 ちなみに調査をすればこのような結果になることは、僕は予想していた。なぜなら20歳代でも第1党は、民進党を大きくリードして自民党だからである。20歳代と18歳、19歳に、断絶はない。だとすれば、同じような支持率を外挿できることは、子供でも分かる理屈だ。
 18歳、19歳の支持率トップに自民党を押し上げた原動力は、アベノミクスの経済政策で、実に半数に近い48%が「評価」している。「評価しない」は、35%しかない。


若者ほどアベノミクス評価、自民支持
 アベノミクス評価は、若者ほど高く、トップの18歳、19歳に次いで、20歳代の46%が続く。その後は、30歳代で43%だ。
 年齢層が若いほど、アベノミクス評価が高く、つれて自民支持、となる。
 かつて若者は、反体制支持で、自民党の人気は最低だった。それが、今は大きく変貌している。
 こうした中にあっては、SEALDsなどは特殊な連中で、しょせんは共産党・民進党の別働隊、でしかない。


空疎な観念的批判は若者の耳に届かず
 このような支持率となっているのは、若者層が現に働く層、これから労働に参加する層、だからだ。景気が良くなることは切実の願いなのだ。
 そうすると民進党の岡田たちが呼号している「アベノミクス転換」、「分配と成長重視」などは、若者層の耳からすり抜ける。早く路線転換しないと、参院選でまたも大敗するだろう。
 若者に支持されない政党には、未来はない。


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