13日、9時20分に慶雲館を出発、ゆっくりとしたスタートだった。起床から出発まで、渓谷のちょっとした朝の散歩の他、かけ流し温泉に2度、入った。
 前日は2カ所の花の旅で、今日も2カ所である。五月晴れに恵まれて、まさに花の旅である。


中央公園西地区のバラ園は市民ボランティアの管理
 早川の流れる渓谷を昨日と反対に下っていく。30分以上も揺られると、富士川と合流し、それからさらに国道52号を富士川沿いに下って、南部町を経由し、富士市に入る。
 好天だが、途中、富士山は時々、雲に顔を隠した。
 やっと富士市中央公園のバラ園に着いたのは、もうお昼近かった。ここでは富士山は、はるか遠くに浮かんでいたが、着いた時には雲に隠れていた。
 中央公園西地区の広い駐車場の隣のバラ園は、さほど広くはないが、「富士市バラ会」という市民ボランティアによって管理されているという。13日のこの日は、「満開」と出ていて、翌日土曜日にはバラ祭りが予定されていて、テントが張られていた。


バラのアーチの向こうに白い冠雪の富士山が
 園内に入ると、バラ園特有の芳香に包まれる。まさに香水の香りである。この頃、折良く白い冠雪をいただいた富士山が青空に浮かび上がった(写真)。


バラ園と富士山

 そして深紅、黄、ピンク、白……など、色とりどりのバラの花(写真)。


バラ園3

バラ園2

バラ園

 ここの最大の見物は、園内の2本のバラのアーチで、アーチの中に富士山が見えるのだ(写真)。残念ながら、アーチのバラは、あふれるほどには広く、大きくは伸びていない。それでもアーチの内側に富士山を配して見ると、美しい。


バラのアーケードと富士山

 もう1つが、クリーム色の大輪の花の「かぐや富士」(写真)。かぐや姫と富士を象徴して名付けられたようだ。こちらも残念ながら少し盛りを過ぎていて、花びらが痛み始めていた。


かぐや富士


プリンセスアイコやヨハネパウロⅡの名前も
 制作者が思い思いに命名した品種名を見ていくと、プリンセスアイコ(写真)、クイーンエリザベス、クリスチャンディオール、ミケランジェロ……など、様々な名が出てくる。ヨハネパウロⅡなどは、カトリックの方が作ったのだろうか。


プリンセスアイコ

 青空の下、富士を背景にして、香しく、美しいバラに囲まれて園内を散策すると、心和む。しかし、ここでの滞在はたったの40分だ。
 今回のツアーの皆さん、必ず時間前にバスに戻っている。だから心残りの思いで、定刻の10分前にバスに戻ると(!)、やはり僕がしんがりであった。
 これで花の旅、第3部は終わり、後は残り1カ所だ。
 最後の僕を乗せると、バスは中央公園を後にする。


昨年の今日の日記:「バルト3国紀行14:カウナスの早朝の公園も人影見えず;紀行 追記 スターリニスト中国、浦志強氏を起訴」