タナ湖を源流とする青ナイル川は、ここ青ナイルの滝で瀑布となる。その後、アビシニア高原を深く削って白ナイル川と合流する青ナイル川の出発点だ。


雨季には壮大も、乾季はちょろちょろ
 僕たちが今朝出発してきた湖岸の都市バハルダールより下流約30キロに位置する。最大落差45メートル。滝幅は、雨季には最大400メートルにも達するという。
 ところが僕たちの訪れたのは、乾季の末だ。滝の水は、最も少ない時期で、滝幅はほんの一部、5~6メートル程度という感じだ(写真)。南部アフリカのヴィクトリア・フォールズを訪れた時も、乾季だった。
 乾季は、他の観光には最適だが、こと滝の見学となると、最悪の時期である。


青ナイルの滝2

青ナイルの滝


乾季なので滝壺のそばまで接近
 まさしく最悪の時期の青ナイルの滝は、貧相であった。
 エチオピアでは乾季は、10月~3月頃だ。僕たちの訪れた1月は月間でも10数ミリしか降水量はない。それでも滝に水が落下しているのは、上流にあるタナ湖が貯水池の役割をしていてくれるからだ。
 水量は少ないから、滝壺のすぐ前まで近寄れる。雨季には、とても近寄れないはずだ。僕たちの眼前に、茶色い岩肌をさらした滝の川床が屏風のように並んでいる。
 それでも風向きによっては、激しい水しぶきが襲ってくる。観る角度によっては、美しい虹も見える(写真)。


青ナイルの滝と虹

青ナイルの滝と虹


しぶきを受けて黄色い花が
 滝の前の地面には、そのしぶきの一部を受けて、名も知らぬ植物が黄色い花を咲かせていた(写真)。


黄色い花

青ナイルの滝と黄色い花

 僕たちは、滝を20分ほど観望すると、峡谷となっている下流の崖上に歩いて行った。数分も歩くと、峡谷を渡す吊り橋がかかっていた。まだ新しく、最近、架けられたものだ。


昨年の今日の日記:「連休中に賑わった金沢の魅力ポイントの1つは近江町市場;追記 オーストラリア中央部のヤシはやはり人が種子を運んだ」