タナ湖畔、バハルダール市のラーナイルホテル(写真)のロビーで待つ間、僕らはまとわりつく数十匹の蚊を追い払うのに追われた。


ラーナイルホテル


蚊の舞うロビーで待たされること約30分
 それなのに、フロントでチェックイン手続きをしている添乗員氏と現地ガイド氏2人は、なかなか僕らの所に戻ってこない。たぶん30分は待たされた末、僕らはやっと添乗員氏から鍵を渡された。開口一番、「このホテルは本日は満室です」と言う。
 どうやらダブルブッキングがあったらしく、それでもめていたのだろう。僕らに満室、と言い渡したのは、少々の不都合があっても部屋は変更できないということを暗にほのかしたのだ。


部屋にも蚊、しかしベッドの上の蚊帳に安堵
 前夜は、全員が機内泊だった。僕とあと3人の女性だけはビジネスクラスでシートに横になれたけれでも、添乗員氏と参加者の他の10人はたぶんほとんど寝られなかったはずだ。一刻も早く部屋に入り、できれば横になりたい、と思っていただろうが、これからホテル内のレストランで夕食がある。
 渡された鍵を持って割り当ての部屋に入ると、やはり不安が的中し、蚊が舞っている。これは、眠れないかも、と思ったら、よく見たら、ベッドの上に折り畳まれた蚊帳がある! ありがたい、これで今晩は熟睡できる。


久々のシャワーで生き返る
 レストランへの集合時刻まで若干の時間があったので、僕は大急ぎでバスルーム兼洗面所に入った。聞いていたように、このホテルには浴槽はなく、半畳間ほどのシャワールームだけだった。
 それでも40時間ぶりくらいのシャワーである。リフレッシュできた。事前に、スーツケースがロストすることがあるので、着替え2日分くらいは手荷物に入れておいて、と旅行社から注意されていたので、着替えに困ることはなかった。
 ちなみに9年前、スペインに行った時、乗り換えのロンドンのヒースロー空港でスーツケースが積み込まれず、到着したマドリッドの空港でスーツケースを受け取れなかったことがある。おかげで汗臭い下着のままで2日間、マドリッドで過ごしたことがある。
 それ以来、2日分の下着の着替えは必ず手荷物のリュックに入れて成田(か羽田)を出発することにしている。


なかなかスーツケースを運んでこないポーター
 今回、それが幸いした。
 初め、添乗員氏から言い渡されていたのは、各自のスーツケースはポーターが部屋まで持って行く、ということだった。ところがなかなか来ないのだ。
 それでしびれを切らして、ポーターを待たずにそのままシャワーを浴びた。結果的に正解だった。


昨年の今日の日記:休載