そろそろ日没、サンセットである。僕たちは、タナ湖上の遊覧船で、サンセットを待っている。
アフリカのサンセットの観望は2度目
ただ西の空の端に、雲が出ている。太陽は、その雲間に隠れようとしており、日没は見られないかも、と諦めた。
パピルスの舟もタナ湖の夕暮れに消えた(写真)。
パピルスの舟をずっとカメラで追っていて、西の空を見ると、いつの間にか雲が消えている。そして時あたかも、太陽が低い西の丘に没しようとしていた(写真)。
美しかった。僕たちは、夢中でサンセットを見た。サンセットは、3年前の南部アフリカのボツワナでも、またそれ以前はロスのサンタモニカ海岸でも見たが、何かしら人の心を魅了する。
ゴミゴミしたバハルダールの市街
太陽が没しきると、僕たちの遊覧船は、フルスピードで船着き場に引き返した。10分もかからずに、帰着した。
これでエチオピア最初のアトラクションは終わりである。
バハルダール空港から乗ってきたバスに乗り、ホテルへ向かう。
途中、喫煙者がマッチが欲しい、と言い出して、バハルダールの街の小さな店に寄った。昔の日本の田舎のどこにでもあったような何でも売っている小さな雑貨屋である。
その間、エチオピアの地方都市を初めて観察した。街には、乗り合い三輪車のトクトクが目につく。普通車は、少ない。
ホテルのロビーに座るやいなや蚊の来襲
そうこうしているうちに、バスは出発し、数分もたたずにホテルに到着した。
「ラーナイルホテル」という。「ナイル」という言葉が入っているので、「ラー」は形容詞なのか。エチオピアの国語であるアムハラ語は全く分からないので、意味は不明だ。
僕たちは、添乗員氏と現地ガイド氏がチェックイン手続きをしているのを、ホテル1階のロビーで待った。
驚いた。ワー、とばかりに蚊が襲ってきたのだ。ただ「血に飢えた蚊」ではなく、追い払えば刺されない。これでは部屋でも蚊が出るのではないか、と密かに心配した。
昨年の今日の日記:「銀行からお金を借りれば利子がもらえるという夢のようなお話のヨーロッパと堅調な日本の株式市場」