波止場のマーケット広場の、トラムの走る大きな道を隔てた所に、緑の深い公園がある。まるで札幌の大通公園のように、南北1ブロック、東西に長いエスプラナディ公園である。長いと言っても、大通公園よりは3分の1くらいしかなく、4ブロック分である。
エスプラナディ公園にフィンランドの国民的詩人の像
多くの市民が行き交い、休息するこのエスプラナディ公園の中心に、大きな銅像がそびえ立つ。フィンランドの国民的詩人、作家であるユーハン・ルードヴィーグ・ルーネベリの像である(写真)。
フィランド国歌の作詞を手がけた、されるが、厳密に言えば、フィンランドが帝政ロシアから独立したのがロシア革命の1917年で、ルーネベリの没年は1877年だから、国歌の作詞などできるわけがない。つまり国歌の出だしにルーネベリの代表作の詩の一部が用いられているのが誤って伝えられているのだ。
全身に金粉を塗ったパーフォーマー
その詩人の銅像の頭の上をカモメが止まり、糞で白くなっている。海に近いから、カモメが飛んでくるのも、やむをえない。カモメにすれば、ちょうど良い止まり木なのだ。ヘルシンキ大聖堂前のアレクサンドル二世像の頭上にも、カモメは止まっていたし。
公園の一角に、全身に金粉を塗ったパーフォーマーがいる(写真)。
微動だにしない。
子供がちょっと体を触った時だけ、目が動いた。こうしたパーフォーマーは、ヨーロッパの広場や公園にたまにいる。ただ僕にすれば、彼が何をしたいのか分からない。売れない演劇人の身過ぎ世過ぎのか。
元老院広場で見た楽隊の行進に遭遇
あまり時間がない。それより奥(西)には行かず、元のメトロの乗降場に戻った。
すると、最前、大聖堂前の元老院広場で整列して演奏していた楽隊が、太鼓を先頭にやって来た。旧市街地の一画を行進していたようだ。
再び楽隊の様子を観ることに(写真)。
昨年の今日の日記:「『反腐敗』の習近平の狙いは終身党総書記か、広がる摘発の先に元首相の李鵬も」