本日26日、スターリニスト中国の北京市第1中級人民法院は、中国で憲政の実現などを訴える「新公民運動」の中心的人物で、公共秩序騒乱罪に問われた法律家の許志永氏(40歳=写真)に、懲役4年を言い渡した。
22日の初公判で、許氏側は当局の司法手続きに対する抗議の意思を示すため沈黙を貫いた。公判はこの日1日だけで結審していた。
新公民運動は、中国憲法の範囲内で市民の権利擁護を求める動きで、官僚の資産公開、戸籍による教育差別の撤廃などを訴えるものだ。「護憲運動」が、スターリニスト中国では懲役4年に処せられた。
許氏は、2012年から13年にかけ、出稼ぎ労働者の子が教育を受ける権利を守る運動などを展開したが、この際、横断幕を掲げ、人を集めたことが同罪に当たるとされた。
許氏の弁護士によると、公共秩序騒乱罪の最高刑は懲役5年なので、厳罰である。
習近平政権は、世界中のメディアが注目する中、この反憲法的な不当判決を下した。
公判の開かれた今日、裁判所の前から取材に集まった世界中のメディアを力で排除し、弁護士も拉致・連行した。