ライオン・パークでは、園内に広い草原が広がり、そこにインパラがゆっくりと草をはんでいる(写真)。


インパラ

 インパラは、サブサハラ(サハラ以南の)アフリカの草原のどこにでもいる。後にボツワナのチョベ国立公園で、飽きるほど観た。しかしここでは、初見参だ。


原っぱにインパラ、檻にサーバル、クロヒョウ
 インパラは温和しいが、逃げ足は速い。哺乳類で最高の快足の持ち主であるチーターですら、2回に1回以上は取り逃がす。逃げるしか自らを防衛する手段しかない草食獣では、逃げ足の速さは必須である。
 さらに仔ライオン園舎の隣に、サーバルを見つけた。サーバルは、アフリカのサバンナでも、ライオン、チーター、ヒョウに次ぐ肉食ネコ科動物だ。大きさはイエネコより大きく、中型犬並みだ。金網越しに隣の仔ライオンをじっとうかがっており、写真を撮ろうとカメラを構えたが、こちらに真っ直ぐに向いてくれない(写真)。野生動物は、こちらの注文どおりには行かない。


サーバル

 通路を挟んだ隣の檻には、たった1頭、クロヒョウが木株に座って目を光らせていた(写真)。


クロヒョウ


ライオンのプライドへ
 キリンは、採餌場ばかりでなく、どうやら自由に動き回っているようだ。いつの間にか、柵外から出てきた。
 ライオンに触れる我々の次のアクティビティーは、四駆に乗っての園内のサファリツアーである。日本にも、サファリパークで同じような趣向があるだろうが、こちらは「現地」という現実感がある。
 まず我々はライオンのプライド(群れ)の所を訪ねた。監視員が鉄網のドアを開けて、我々の四駆を中に通してくれた。


追記 スターリニスト中国、南シナ海の「領海化」に乗り出す
 スターリニスト中国は国家としても、もはやならず者である。
 昨年11月、スターリニスト中国はわが領土の尖閣諸島上空まで領域に加える防空識別圏を東シナ海に一方的に設定したが、今年1月、これまた一方的に南シナ海の大半で操業する外国漁船に自国当局に操業許可をとることを義務づけた。


勝手に南シナ海の大半を漁業管轄権実施区域に
 この許可制は、かねてから一方的に領土と宣言しているパラセル諸島(西沙群島)とスプラトリー諸島(南沙群島)を周辺とする南シナ海の大半を管轄する海南省人民代表大会(日本の都道府県議会に相当)常務委員会が昨年11月、漁業法の実施規則を改定して追加した。実施は1月1日という。
 国際的に帰属が明確ではないパラセル諸島とスプラトリー諸島を包み込む南シナ海の大半(同海の約350万平方キロのうち約200万平方キロ)を勝手に漁業管轄権実施区域にしたことは、「海賊行為」に等しい。
 むろん南シナ海に面するフィリピンやベトナム、台湾は猛反発している。常に対中融和的で弱腰のオバマ政権も、批判談話を出した。


放置すればいずれは東シナ海も中国の管轄権に
 東シナ海への空軍による強制措置を伴う一方的な防空識別圏設定があった以上、いずれは南シナ海にも設定と予測していたが、漁業規制を一方的に実施するというのも驚きだ。まさにやりたい放題ではないか。
 これを放置していれば、次は尖閣諸島周辺海域を含む東シナ海の大半に、日本と韓国の漁船に操業許可を求める漁業規制を敷くだろう。すでに東シナ海は、中国漁船による虎網漁の横行で、日本漁船は自国の排他的経済水域でも操業不能に近い状態に追い込まれている。
 したがって我々はスターリニスト中国の南シナ海での海賊行為には、断固として抗議しなければならない。


昨年の今日の日記:「トラブル多発のボーイング787はそれでも日本と地球に必須」