kawanobu日記/6.15半世紀、忘れまい樺美智子、山崎博昭、糟谷孝幸、そして高野悦子;盗人=小林千代美、党利党略のようやくの辞職 画像1

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 ちょうど半世紀前のこの日、1960年6月15日、日米新安保条約批准阻止を叫ぶ全学連が国会構内になだれこみ、弾圧する警察機動隊と衝突し、その混乱の中で樺美智子、東大文学部学生、22歳が亡くなった(写真上=画面中央でデモ隊の左端にいる女性が樺)。今や老境に入った安保世代にとって、樺の亡くなった「6.15」は忘れがたい記念日であるに違いない。
 樺の死を追悼するように、東京は昨日から梅雨に入った。

70年安保闘争は、最も血塗られた闘争だった
 その7年後、佐藤首相(当時)の訪ベトナム阻止を目指す羽田闘争で、京大生、山崎博昭(写真中=高校時代の山崎)が機動隊との衝突の中で亡くなった。大阪、大手前高校の旧友によると、数学がものすごくできた秀才で、高校時代からアクティブだったという。僅か18歳の死である。
 山崎の死以降、70年安保闘争(60年安保の学生は「安保反対」と叫び、70年安保の学生は「安保粉砕」とシュプレヒコールを行った)は高揚するが、その過程でもはや名も残さない多数の学生・労働者が多数亡くなった。
 例えば佐藤訪米阻止を目指し、69年の10-11月連続闘争の中でも、岡山大学生の糟谷孝幸が、大阪扇町公園で開かれたデモに襲いかかった機動隊に暴行され、11月14日に脳挫傷で亡くなったのは、ほんの一例である。22歳の死であった。樺や山崎の名を知る人でも、糟谷の名を知る人は少ない。

擬制の平和にただ乗りする日本を逆照射
 70年安保闘争とその後の成田空港反対闘争は、日本の社会主義運動史で最も流血の時代となった。若者たちが亡くなる度に、先立たれた両親の悲しみが残された。息子、娘に先立たれる悲しみは、老境に入った親にとって最も悲しい出来事だったに違いない。
 今は平和である。しかしかつてのマルクス主義者で反安保派だったリブパブリは、今はその考えは間違いだったとはっきりと断言できる。
 そして今の平和を「擬制の平和」と考える。安保条約は、膨張する中国と核開発に狂奔するならず者国家、北朝鮮の侵略願望を抑止する不可欠な条約だと確信している。安保世代のおかげで、日本は過大な軍事費から解放され、経済発展を遂げ、ともかくも旧ソ連の侵略標的からも免れてきた。日本の平和を守った安保条約が、歴代自民党政権と、昨夏に政権交代したバラマキスト民主党に、ほとんど尊重もされず、ただ乗りに近い感覚で擬制の平和を享受していることに大いに疑問を感じる。

信念に生きた若い命に尊敬
 死をもって安保条約に反対した樺や山崎、糟谷らは無名の犠牲者は、歴史という冷厳な審判で無駄死にであったことがはっきりした。しかし私は、信念に生きたこれらの若い学生たちを尊敬している。学生時代、彼らほど真摯に生きられなかったことを忸怩たる思いで想起することがあるからだ。
 4年前の今日、やはり同趣旨の追悼日記を他のサイトに書いたことがある。また「09年6月24日付日記「高野悦子『二十歳の原点』の悲しみ:樺美智子、岸上大作、奥浩平、立命館大学」も参照されたい)。
 高野悦子(写真下)の命日も、6月の24日である。大学闘争と両親との相克の中で20歳で自死した高野悦子は後に夥しい日記を残していた。高野のように、闘争の苦悩の日々を記録した学生は少なかった。何の利害からも超越して一途に生きた生き方を、現代の我々はもう少し見つめ直してみたい。
 山崎、高野らと樺の世代に挟まれた、恥多き人生を歩んだ汚沢一郎みたいな輩を反面教師としつつ。

腐敗堕落した小林千代美に死を! イスラム的ですが……
 まだ若いのに恥多き人生を刻んだもう1人が、昨日、やっと辞職辞職を表明した民主党の小林千代美である。陣営幹部が次々と逮捕・起訴されたのに、議員に居座り続け、いずれは連座制適用を受けて失職することになっているのにも、動かなかった。小林を支えた汚沢とクロ鳩が抱き合い心中し、新幹事長になった枝野に議員をせっつかれ、やっと決断するというほど、主体性のない、往生際の悪い女だった。
 しかも悪質なことに、辞職は国会閉会後だという。国会開会中に辞職すると、補選が参院選と同日選になり、バラマキスト民主党は候補を出せない。すでに自民党は、北海道5区で敗れた町村信孝氏(比例区で復活当選)が比例区議員を辞職して補選に立候補することを表明している。町村氏にむざむざ議席を渡したくないという党利党略である。
 しかも、しかも、である。会期末に辞職した場合、小林は6月分歳費(約130万円)と無税の文書通信費(100万円)、それに期末手当(民間企業ののボーナスに相当し、約273万円)を支給される。不正な手段で買った議席にたった8カ月座っていただけで、今月に合計500万円余も強奪する。これって、盗人ではないのか。
 同じ左翼とはいえ、樺、山崎、高野らの高潔さのひとかけらもない腐敗堕落した小林に、相応しい転落を。

昨年の今日の日記:「原油価格再び70ドル乗せは需給を反映していない:WTI、日経平均、先物取引」