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写真2
写真3


 空港に降り立つと、さすがに2100メートルの高原で、空気は冷たい(写真上滑走路に滑り降りる飛行機の影が雪面に映っている)。しかし太陽光は強く、紫外線も強そうだ。雪がまぶしく、サングラスがほしいくらいだ。

ネバダ時間の11時前に昼食
 空港の小さな建物の中の待合室を出ると、すぐに大型バスがやってきた。待合室には、他の便の乗客もいて、それらの人たちと一緒になり、ヴィリッジの街中に向かう
 2階建てのロッジに着き、ランチだという。確かに間もなく12時になろとうしているが、ラスベガスのネバダ時刻では11時前だ。予定表では、まずサウスリム最高のビューポイントであるマーサー・ポイントに行くはずだったが、他の団体客とまとめる必要からまずは飯をあてがって、ということのようだった。雪だらけの庭を横に見ながら、ロッジの2階に上がった(写真中)。
 例によって、ランチはバフェだった。日本で言うバイキングである。ラスベガス市内のホテルのバフェと異なり、品数は少ないが、あまり腹も空いていないので、生野菜と牛乳だけはたっぷり取って、適当なテーブルへ。
 見渡すと、日本人がやたら多い。円高の折もあり、世界自然遺産にも登録されているグランド・キャニオン国立公園はやはり日本人人気は不滅なのだ。

雪の森でミュールジカを目撃
 簡単に食べてしまうと、もうやることはない。はやるのは、マーサー・ポイントだ。外に出ると、アリゾナ時間で12時を過ぎたので、ランチのために続々と大型の観光バスがやってくる。見ると、昨日にデス・ヴァレーでも見かけた車体に一部ハングルを書いたバスも来た。ロスからやって来た韓国人ツアー客である。ウォン安の中、よくぞやって来た、とちょっと感嘆した。
 12時30分頃、ほぼ満員のバスはマーサー・ポイントに向け出発した。道路はきれいに除雪されて乾いているが、両側の針葉樹林はけっこうな積雪だ。途中で1回、野生動物のミュールジカを見かけた。昔、行ったことのあるイエローストーン国立公園では珍しくもない動物だが、グランド・キャニオンでは、これがこの時に見た唯一の野生動物だった。
 ほんの20分も走っただろうか、バスはグランド・キャニオンのサウスリム最高の展望台、マーサー・ポイントの駐車場に着いた。ここから、歩いて展望台に向かう。
 幸い心配したことは、杞憂だった。さすが世界各地から観光客の訪れるマーサー・ポイントである。主な歩道は除雪されていて、スニーカーが濡れる心配はなさそうだった(写真下)。