去る11月1日(日)に豊岡市但東町資母地区でイベントが開催されました。

 

毎年、資母地区では人は地域の宝ということで

【 しぼの宝まつり 】という地元の皆さんが楽しみにしているお祭りがあるのですが、コロナの影響で中止の憂き目に…しょぼん

 

でもそれでは寂しいということで、しっかりコロナ対策をした上で、代わりに何かできないかとみんなで知恵をしぼりました。

 

話し合いを進めていくうちに、なぜかイベント自体を演劇にしてしまおうということになりました。役者をやっていますが、私たちが先導したわけではないんですよ。資母地区コミュニティセンターでみんなで話し合いをしている中で、自然に出てきた流れでした。

 

以前から、但馬の人々の柔軟さというものは感じておりましたが、但東町・資母地区のみなさんはその中でもとくにノリがいいようですアップウシシ

 

サービス精神が豊富というか、相手を思いやる気持ちに溢れた方ばかりなので『来てくださる地元のみなさんに楽しんでもらえるにはどうしたらいいか?』一生懸命、話し合いました。

 

《架空の小学校》という演劇の形をとることによって、より興味を持ってもらえるのではないか、より伝わりやすくなるのではないかと考え、生まれたのが

【みんなでつくる演劇 ・ しぼ笑学校~特別授業参観~】です

↑『みんなん』て『みんな』の方言かな?やわらかくて温かい言い方だなぁと思って「方言て良いですよね」としみじみしていたら、そんな方言はないと言われました。 知らないうちに『ん』が付いちゃっただけの単純ミスだそうです。なーんだ、てっきり方言なんだと思って指摘しなかったのに(笑)方言あるあるってやつでしょうかにやり

 

そして、こちらは前日のリハーサルの様子。演劇用語でいうところのゲネプロですね。※ゲネプロとは本番さながらの通し稽古のこと。みんな真剣です。

客席もソーシャルディスタンスをとって、間を空けてあります。検温と除菌もばっちり準備完了!

 

さあ、そして当日。資母体育館にキーンコーンカーンコーンと懐かしい学校のチャイムが鳴り響き、もうすぐ開演の時間です音符

 

まず、事務局の宮垣 栄さんから会場のお客様に今回の趣旨を説明してもらいました。「これから架空の小学校で授業が行われます。大人が小学生になりきって、お芝居をします。みんなでつくる演劇なので、お客様も授業参観に来た保護者役ということになっています。何をするわけではありませんが、ぜひそのつもりでご覧ください」

 

開演時間は13:30でしたが、朝礼のシーンから始まるので、あいさつは「おはようございます」です。但馬の人は、あいさつをしたら必ず返してくれます。この日も皆さん、大きな声で「おはようございます」と返してくださいました。設定をすぐに受け入れてくださったようですねニコ

 

最初のシーンは朝礼。資母まちづくり協議会会長の岡田正人さんが校長先生として開会の挨拶です。

岡田会長、なかなかの校長っぷりでしたウインク

 

 

そしてチャイムがキーンコーンカーンコーン音符

いよいよ授業(演劇)の始まりです。

 

ヘアーサロンIWABUKI で先生っぽい髪型にセットしてもらった私と峯村が担任、副担任役です。

 

1時間目 保健体育

2時間目 国語

3時間目 社会

4時間目 音楽

の時間割で授業を進めていきます。

 

 

生徒役

豊岡市健康増進課・保健師の川上 久美さん

豊岡市地域サポーターの青栁 順子さん

日本・モンゴル民族博物館学芸員の伊崎 文彦さん

但東町在住で、くも膜下出血の経験と演技経験かなりアリの坂岡 明美さん

社会福祉協議会の松本 登美子さん

同じく宇上 京子さん

資母まちづくり協議会の霜倉 和典さん

事務局の足田 芳久さん

 

そして見に来て下さった地元の皆さんが授業参観の父兄役ということで、全員参加の“なんちゃって演劇”の開幕です。

 

まずは出席をとってニコ

 

 

一時間目『保健体育 』

「脳卒中は3つの病気の総称です。3つの病気とは何でしょう?」

 

「はーい!脳梗塞、脳出血、くも膜下出血!」

 

「そうですね。ではここで、脳卒中から命を守る合言葉を勉強しましょう。それがFASTです。」

とまあ、こんな感じで、授業として私たち夫婦の体験談などを織り交ぜながら脳卒中のことを勉強しました。

 

続いて、保健師の川上さんが「生活習慣病予防」をテーマに自由研究の発表です。

小学校6年生の久美ちゃんとして、演技しながらの講義です。いつもとだいぶ違う形での講義に戸惑われたかと思います。すごく緊張しているとおっしゃっていましたが、しっかり小学生になりきっての発表は、とても分かりやすく、しっかり伝わってきました。さすがですにやり

みんなにも手伝ってもらって

 

【し】 塩、ひかえめに

【や】 野菜を食べよう

【つ】 つけよう血圧の記録

【て】 適量摂取

【も】 もう後 10分体を動かそう

【し】 社会参加は積極的に

【ぼ】 ぼちぼち過ごそう

 

生活習慣病予防に合言葉は『しゃってもしぼ』

「しゃっても」とは、「ぜったい」とか「どうしても」という意味です照れ

 

そのあとは、みなさんと一緒に健康体操ピンク音符

会場全体が一つになりました音譜

全員参加の演劇はまだまだ続きますニコ

 

二時間目は『国語 』

突然ですが、モンゴルからの転校生を紹介します。モンゴルからの転校生役は日本・モンゴル民族博物館職員のラマーさんです。旦那さまとお子さんも一緒にモンゴルの民族衣装で登場していただきました。モンゴル語講座をしてもらって、『こんにちは』という意味の『サインバイーノ』や『ありがとう』という意味の『バヤルララー』を覚えました。

 

日本・モンゴル民族博物館の学芸員・伊崎 文彦さんには、『モンゴル博物館が三度の飯より好きな少年役』ということで、モンゴル博物館の魅力をたっぷり語っていただきました。

 

 

そのあとはみんなで、役者や声優・アナウンサーは必ず経験するであろう〖外郎(ういろう)売り〗に挑戦したり

「拙者 親方と申すは、お立合の中に御存知 のお方もござりましょう が、 お江戸を発って二十里上方~」

 

但東町出身の教育者

東井義雄先生の詩を朗読してもらいました

 

左)宇上 京子さん 右)松本 登美子さん

 

やんちゃな子からはやんちゃな子の光 

おとなしい子からはおとなしい子の光 

気のはやい子からは気のはやい子の光 

ゆっくりやさんからはゆっくりやさんの光 

正直者からは正直者の光 

男の子からは男の子の光 

女の子からは女の子の光 

教室も 運動場も 光いっぱい

 

左)霜倉 和典さん 右)足田 芳久さん

 

自分は自分の主人公 

世界でただ一人の自分を光いっぱいの自分にしていく責任者 

少々つらいことがあったからといってヤケをおこすまい 

ヤケをおこして自分で自分をダメにするなんて 

こんなバカげたことってないからな 

つらくたってがんばろう 

つらさをのりこえる強い自分を創っていこう  

自分は自分を創る責任者なんだからな

 

 

坂岡 明美さん

 

人間の目は不思議な目 

見ようという心がなかったら見ていても見えない 

人間の耳は不思議な耳 

聞こうという心がなかったら聞いていても聞こえない 

同じように先生の話を聞いていてもちっとも聞こえない人がある 

ほんとうにそうだと腹の底まで聞く人もある 

同じように学校に来ていてもちっともえらくならない人がある 

毎日ぐんぐんえらくなっていく人もある 

今までみんなからつまらない子だと思われていた子でも 

心にスイッチが入ると急にすばらしい子になる 

心のスイッチが人間をつまらなくもしすばらしくもしていくのだ 

電灯のスイッチが家の中を明るくもし 暗くもするように

 

 

休憩をはさんで三時間目は『社会』

移住についての授業です

 

まずは私たち夫婦がなぜ但馬に移住したか、但馬のどこに魅力を感じているかなどを熱く語りハート

 

続いて豊岡市地域サポーターの青栁 順子さんの移住についての自由研究。小学生なのに高校の先生をしていたことがあったり、留年して転校してきた小学7年生だったり、波乱万丈な破天荒キャラで楽しいお話をご披露いただきました。

 

そして最後、四時間目は『音楽』です。

 

特別講師遊月亭いく藏さん。

新温泉町にある遊月亭但馬寿という観光菓子の製造販売をしている会社の社員さんなんですが、但馬のご当地ソングを数々、作って歌ってらっしゃる方です。今やその数、なんと96曲!(2020年12月現在)

この日は、その中から『連れて行けチューリップまつり』と『但馬ピーマンの唄』をみんなと一緒に歌い踊りました。

 

そして最後の最後、【しぼ笑学校の校歌】を作ってくださいと無茶ぶり。会場のみなさんに資母の良いところをたくさん出していただき、‐但馬ご当地ソングの第一人者‐遊月亭いく藏さんに即興でメロディーをつけてもらいました。いく藏さんはドキドキだったと思いますが、すごい早さで曲が完成。

 


とても素敵な曲が出来て会場も盛り上がり、校歌斉唱で【みんなでつくる演劇】も無事に終演。

 

 

どうもありがとうございました乙女のトキメキ

 

 
みんなで記念撮影カメラ

 

こちらがヘアーサロンIWABUKI岩吹 和弘さん

 

なかなか経験できない素晴らしい時間をみなさんと共有することができました。

但東町・資母地区のみなさん、本当にありがとうございました。

 

あまりにも楽しい時間だったので、いまだに「しぼロス」ですしょぼん

 

そんな私たち夫婦といく藏さんが、明日、FMジャングル【ハッピージャングルベル】に生出演いたします。そこで『しぼ笑学校校歌』をいく藏さんの生ギターで歌わせてもらうことになりました。それ以外にも但馬のご当地ソングをいくつかお届けします。ぜひ聴いてください。

 

FMジャングル クリスマス特別番組

HAPPY JUNGLE BELL 2020

 

2020年12月19日土曜日 

12:00~20:00 8時間の生放送

 

私、河合美智子峯村純一遊月亭いく藏さん、そして遊月亭但馬寿常務・無駄信長様の出演は、13時台です。

 

FMジャングルは、スマホやPCからも聴くことができるんです!

 

スマホやタブレットは、こちらの『ListenRadio』で聴くことができます😃

https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.dpn.android.listenradio

 

PCはこちら、FMジャングルのホームページから

『サイマルラジオ』をクリックしてください

http://www.764.fm/simulradio/

 

 

 日本・モンゴル民族博物館

https://www3.city.toyooka.lg.jp/monpaku/index.html



東井義雄先生の記念館