緊急検証・ミュアヘッドのラストストーン | 観客席から見たカーリング 2nd Season

2018-03-03 22:18 追記

 

茅野から「悩んでいらっしゃるようで(笑)」と電話を頂きました。(笑)

 

「あるよ」とのことだったので、もう一度考えました。

すると、halx さんの画像が、かなり核心を突いた結論的なものであることが分かりました。

 

なので、僭越ながら、私が改めてhalx さんの画像の補足と解説をいたします。

 

シューターを黄3に厚く当てると、当然、黄3は下方向に飛びます。

下には赤4がありますから、それに当たらない程度の厚さで当てる必要があります。

 

そのギリギリの角度を示したのがhalx さんの図です。

 

黄3に厚く当てると、黄3は下方向に飛び、赤1の内側に当たります。

すると赤1は8時半方向に動き、黄2の右肩に当たります。

 

その結果、

赤1は黄2を6時半方向に押しますが、黄2への当たり方が薄いので、自分が9時半方向にそれなりのスピードで出て行ってしまいます。

 

その結果、赤1が黄3よりも外に行ってしまって、

元の赤4が1になっても、2は黄色になってしまうのではないか。

 

というのがhalx さんの図の内容です。

 

halx さんの図は、結局黄色の2が1として残ってしまうのではないか、という状況を示していますが、

シューターはかなりのウェイトだったので、黄2を赤4よりも外に押せたかも知れません。

ですが、その分のウェイトは赤1にもかかりますから、赤1はもっと外に飛んでしまい、やはり赤の1・2にはなりません。

 

決論として、

 

「厚く当てて、黄色の2と3を出して行く動きはあるが、赤の1も外に行ってしまうので、結果として赤が1・2の2点にはならない。」

です。

 

コメント欄にあるように、北海道新聞の記事で、AI解析でも同様の診断になっているようです。

(ただ、そこから先のハナシは微妙なのですが・・・)

 

これは私がつくった、赤1が黄2にノーズで当たってその場に留まる角度とシューターの当たる位置です。

 

これよりも厚く当てると、赤の1は黄2に当たった後に、

10時方向に出て行きます。

そうすると、halx さんの図のようになって行くのです。

 

川合の結論は、

 

「厚く当てて、赤のワン・ツーはない。

赤がワン・ツーを取るなら、薄く当てるしかない。」

 

とさせて頂きます。

 

 

 

-------- 以下、2018-03-03 15:48 追記 --------

 

halx さんからコメントと画像のご提供を頂きました。

 

この方も、「厚く当てて赤が、1、2、を取る動きは考えにくい」との見解です。

 

画像は、

ヒットする前と制止後の2つの画像を重ね、

そこに、独自の角度計算を重ねていらっしゃるものです。

 

 

- コメント -

私もドローでなければ、No3の2時~2時半に当ててNo3を左上に飛ばす以外に方法がないと思います。ただその場合2時~2時半2の15度は正面から見て1.5cmほどしかないのでかなり難しそうではありますが…。
 
でも、藤沢選手も厚く当てて~と説明してますし(youtu.be/XfxznCEsGZI?t=5m54s)、イギリスのコーチもガーディアンの記事で「カールせずにああなった」とコメントしてました。BBCの解説者に至ってはコースには言及してないものの100回中99回成功するとまで言ってました。
思うに、全員No5の存在を忘れてるのではないかと…。
 
試しにもっと厚く当ててNo3がNo4に並んでギリギリ越えるくらいの力加減を考えてみましたが、その場合でもやっぱりNo1がNo5より外に出ますし、No2をNo4より外に弾き出す事さえ疑問符が付きます。
一ヶ月で消えちゃいますけど、オートシェイプでの検証作図をUploadしておきます。
回転と摩擦で多少角度に誤差は出ますが、無理な方向にしか働かないですよねぇ?

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う~ん・・・

やっぱり厚く当てて赤がワン・ツーになる動きは分からないです・・・。

 

どなたか、「厚く当てたら無理」の結論に傾きつつあるこの場を、トリプルテイクアウト級の、「できるよ!」というすごいご意見をぶつけて下さる方はいらっしゃらないでしょうか。(笑)

 

引き続き、ご意見をお待ちしております。

 

 

-------- 以下、2018-03-01 08:43 --------

 

予告していたシリーズをちょっと保留して、この話をさせてください。

 
 
ミュアヘッドのラストストーンについて、
 
私は赤がワンツーになるには、あの石の動かし方しかない、と思ってああいう画像にし、「厚く当たってしまった」と書きました。
 
ですが、コメントで
「薄く当たった、だと思います」
「藤澤がNHKで厚く当ててワンツーを取るラインを解説していた」
と教えて頂きました。
 
 
そうなんですか?!
厚く当てて赤がワンツーを取るルートがある?!
 
昨夜、1時間近く考えました(涙)が、私にはその石の動かし方は分かりませんでした。
 
 
検証
 
 
まず、
ワン赤、ツー黄色、スリー黄色、フォー赤、です。
 
これをかなりの高速テイクウェイトで、スリーの黄色をヒットして石を動かし、赤が2点取る方法を考えます。
 
 
シューターは、使えません。
 
シューターは右方向にロールしますから、ボトムとは離れる方向にしか進まず、ツーやスリーにはなれないからです。
ノーズで残したとしても、ツーやスリーにはなれません。
 
なので、シューターは使えない。
シューターを生かすなら、ヒットではなく、直接ツーのポジションまでドロー、のはず。
 
 
つまり、黄色のツーとスリーを外に出し、フォーの赤をツーにするしか方法がないように思います。
 
そうすると、あの画像で示したように、
 
かなり薄く当てる。
スリーの黄色をワンの赤に当てて、赤は外に出さずに、黄色が外へ行くように動かす。
 
そしてワンの赤をツーの黄色に当て、黄色のツーを赤のフォーよりも外に押し出す。
 
 
しかないように思います。
 
 
 
ですが、イギリスは確かに厚く当てることを狙っているように見えます。
 
 
ブラシの位置で考えると、
ノーズ寄りの厚いところをヒットしようとしている幅です。
 
ミュアヘッドのリリースはインターン。
右から中央に曲がってくるライン。
 
リリース後のコールは「Off !」。
曲がるのを待っています。
 
イギリスは、ショットの結果よりも厚く当てようとしていたと思います。
 
 
それで、どうやってワンツーを?
厚く当ててワンツーを取る動かし方がある?
 
 
どなたか、本当に教えてください。
コメントつけてください。
 
本当にわからないんです。
 
ぜひ、よろしくお願いいたします。