チームワークと試合中の監督のルール その1 試合中の選手と監督 | 観客席から見たカーリング 2nd Season

2017/12/29


ああ、このハナシしてたんですね・・・。

チーム青森を見ていた人間としては、このハナシは実感を持って理解できますし、ツラいですねぇ。

この話は小泉さんと何度もしましたし、今でも進行中の話題だと思います。
(NHKで名前出てましたから、ここでも名前出しちゃいますよ。笑)


カナちゃんの軽井沢国際の動画に出て来ましたが、
カーリングは、「セルフジャッジ」というものが重んじられています。

これは、第三者のジャッジを置かず、プレイヤー同士で判断しながら試合を進めることもそうですし、
試合途中にプレイフィールド外の他者にアドバイスを求めて(受けて)はいけない、というルールがあります。

動画の中で言われていますが、
コーチ席からサインを送ることは禁止ですし、コーチの側から手でTサインを作って「タイムアウトを取れ」と指示することも禁止です。

そういったものを含む、全ての外部の意思をシャットアウトし、プレイヤーの意思と判断だけでプレイを進める。

これがカーリングの特徴です。

だから、観客も歓声をあげたり、「がんばれ!」という声援はいいのだけれど、
「ああしろ」とか「そこはそっちじゃなくてこっちだ」などというプレイに干渉する発言はマナー違反であり、タブーとされています。

観客席で観覧者が小声で「そっちじゃねぇよ」とか言ってるのはよくありますけれど。(笑)



後半の、「チームワーク」の話は、とても難しい内容だと思います。

ここはいわゆる、日本人は「空気読んでよ」という部分を重んじる、という部分ですね。

要は、表面上、なんとなく平穏であることを求め、議論や意思表示をしない、という部分です。


それって、本当に「和」なんですか。

みんなが自分の中に納得のできない不満を抱えてて、裏では悪口言ってるのに、表面上はニコニコと笑って過ごす。

それが「チームワーク」なんですか。


会議の時間が押して、みんなが迷惑するからみんな何も言うな反対するな黙って議題を進めて終わらせろ。
って、すんげーよく言われるハナシですよね。
でも、それだったら会議なんかしない方がいいじゃないですか。
メールで資料配って「読んでおいて」でいいと思います。

「空気読め」。
だったらなんで私を会議に呼んだんですか。
私の意見聞きたいから私を会議に呼ぶんじゃないのですか。
黙っていて欲しいなら、会議には呼ばなければいいじゃないですか。
何も発言しないで黙って聞くだけなら、後で議事録を読むだけの方が時間がかからなくてありがたいです。

って思ったことありません?(笑)
私、いつも思ってますよ。


チームワーク、とは、
本当に4人が納得して、目標に向かって力を合わせる、ということだと思うんです。

ああ、そうかい。あんたがそう言うならそれでいいよ。私は知らないけどね。
というのはチームワークですか。

納得がいかないのに反対せずに黙って進めて、失敗したら発言者の責任。
それってチームワークですか。

ただの無関心、ただの無責任、ではありませんか。


自分は知らないけどね、ではなく、
意思を持って関わる。
自分の感情を優先するのではなく、目標、目的のために、他者が決めたものに自分のベストを捧げる。


たとえ他者の意見であっても、納得したなら、自分の行動に反映しそれを実行したなら、
それは自分の意思になる。

それが仲間を「信じる」ということではないでしょうか。


これは、日本人が一番ヘタクソだ、と小泉さんは常に説いています。