オカン家を出る1

大学進学で一人暮らしを始めてから

夏休みと年末年始は毎年帰省してました。

 

1年目は特に変わりなく

普通に家族団らんできましたw

 

姉の看護師国家試験があったりで

1年目の年末年始は

姉の勉強の邪魔にならないよう

声を潜めて会話をしてました笑い泣き

 


2年目、3年目と

なんとなく両親は疎遠な感じに。

まだ家族の会話はあった。

 


そして4年目の夏休み。

両親がけったいなことになってました。

 


お互い背中突き合わせてご飯食べてます。

父はこわーい顔をして

母を完全無視。

食事が終わるとサッサと部屋へ引きこもり。

会話一切なし。

 

 

一体何があった?

 

 

こりゃいかん!

なんとかせねば!!

 

 

なんかしらんけど焦った。

 

卒業してからは

やっぱり実家に戻ろう。

こっちで就職しよう。

 

なんとかしなきゃ。。。

 

 

そう思ってた。

 

 

この年のお盆に母と近所の堤防に

大文字の送り火を見に行った。

 

そのときに母から

 

『家を出ようと思ってる。』

 

と告げられた。

 

 

私は母に

 

『卒業後は地元に帰るつもりでいる。

お父さんと一緒にいたくないなら、

私を一緒に住めばいい。』

 

と母に伝えたが

 

 

母は

『あんたには迷惑かけられへん。

そんなわけにはいかへん。』

としか言わなかった。

 

この時、おバカな私は

母の彼氏のことをすっかり忘れてた。

 

母が離婚したいと初めて口にしてから15年。

いつも父の文句ばっかり言ってた。

その割に出ていくことはなかったので

今回もいつもの愚痴程度にしか思ってなかった。

 

 

私はすっかり母の家出の話は忘れて

下宿先に帰った。

 

自分の就職先を決めないといけないし

国家試験もあるし

卒論も書かなきゃいけないし。。。

 

自分のことだけでいっぱいいっぱい。

 

 

夏も終わった9月のある日

姉から電話がかかってきた。

 

 

『お母さんが家を出ると言ってるから

帰ってきて。。』

 

 

は。。。?

 

 

つづく