奥華子さんに会いに蚕室(チャムシル)へ行った話 その13 | きんちょ(odoriba)のブログ

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いろいろありましたが、再開しました。

 28日のコンサートも、こんな感じで開始。

 華子さんが出るのは後半なので、前半はリラックスしてオーケストラの演奏を堪能しました。

 前半のあと、休憩。こんどは、ドキドキせずに飲みものを買えました。全部飲んでから、ホールへ再入場。

 

 ほどなくコンサート再開。

 前と同じように、『時をかける少女』のオープニングテーマ『夏空』が演奏されてから、指揮者が音を止め、タメを作ってから満場の拍手で華子さんが登場。

 「オクハナコイムニダ」

と挨拶してから、指揮者がピアノを弾き始め、『ガーネット』へ。ワンフレーズおえてから、指揮者は指揮台へ。

 8日の再現ですが、韓国語のトラブルもなく、歌もかなり安心して聴けました。

 相変わらずオーケストラとの相性はバッチリで、私には、華子さんがオーケストラ用に歌っているというよりは、オーケストラのメンバー全員が、華子さんの歌い方、というより、おそらくは『ガーネット』という曲の独特なテンポ感を熟知していて、それに合わせているように思えました。

 

 後になって、船橋でのリスタート公演で華子さんが

 

 『ガーネット』と『変わらないもの』をあんなに

 して聞きにくる人がいるのだから、もう自分だけ

 の歌でない。私には、ずっと同じように歌う責任

 があると思いました。

 

というようなことをおっしゃっていました。正直、私は、「じゃあ、今まではそう思っていなかったんかい? それ、気がつくのが遅すぎるよ。そういうことをずっと私も言い続けてきたじゃないの」と思いましたが、華子さんにしても、以前は漠然と抽象的に感じていただけのことが、ソウルでのクラシックオーケストラとの共演という機会を得て、具体的な課題として意識されたということなのでしょう。国を越えて、そうした思いが、ステージの演者たちと奇跡的に共有されたように思いました。そして私は、前の年の夏に東京国際文化フォーラムであったイベントでの『ガーネット』で感じた不安を一気に吹き飛ばすことができました。高音もきちんと伸びていて、今、思うと、

 

 華子さんが戻ってきた

 

と、ほんとうに感じたのは、この瞬間だったかもしれません。

 

続いて、『変わらないもの』。

 

前にも書きましたが、1回目のコンサートで間奏のあと少し出遅れたのは、演出ではなく、リハでの調整不足からきたミスだったようです。今回は、期待した分、私が早すぎと感じるくらい、すんなり間奏終わりに最後のサビが出ました。でも、原キーだからか、音源にあるような、(ある韓国人の音楽系ユーチューバー※の表現を借りると)プロっぽくない、天然の〝ヘタウマ〟な、透き通った声がクラシックホールに響き、もうそれだけでウルっときました。終わりにいくに従って声量も増していき、(もちろん、声量で圧倒するというような歌手ではないことは知っているけれど、ずっと聞いてきた私には、声が裏返りそうで裏返らないギリギリのところで押して行く姿にまさに〝時をごえてく思い〟がごもっていました。)

 

※上記の韓国人ユーチューバーとは、

 以下の方のことです。

 奥華子さんのことを、「歌は上手じゃない」と

 言ったりしていますが、よく聞くとすごく

 ほめてくれています。

  ⬇️ 

 

 

 

 

 曲が終わり、とてつもない拍手。

 最前列にいましたが、指揮者も、オーケストラの団員も拍手するし、2階席がほぼ真上にせり出し、横にはバルコニー席もあったので、360°からの拍手に包まれました。歓迎した様子の様子の華子さんが一礼して袖に下がるのですが、指揮者が指揮台からもう一度、観客の拍手を煽り、華子さんが戻ってきます。「カムサハムニダ」と言うと、また拍手が強くなりました。

 私まで感激で胸が熱くなる情景でした。

 

 

 

 さて、それでは、次回その14では、その日のサイン会の話を書きます。