先日はMICS-バイパス手術でした。

 

MICS-バイパス手術は左の肋骨の間から行うバイパス手術です。

 

小さな傷で行うため早期の社会復帰や、胸骨を切らないため骨髄炎にならない等の利点があります。

 

 

 

 

 

 

患者様は低心機能、心拡大がありましたが、糖尿病が悪く(HbA1c 10.8%)骨髄炎のHigh RiskであったためMICS-バイパス手術となりました。

 

手術は4枝バイパスで、低心機能のため6時間程度かかりました。

 

左内胸動脈-前下行枝

右内胸動脈-対角枝

大伏在静脈-回旋枝

右胃体網動脈-右冠動脈領域

 

 

 

バイパス流量も問題なく終了しました。
 
当院では冠動脈バイパス手術の多くをMICS-バイパス手術で行っています。
2枝バイパス以上にも対応しており、埼玉では唯一の施設です。
興味がありましたらご連絡下さい。

 

 

 

 

※当院では弁膜症,狭心症などの心臓手術の多くをMICS手術(肋骨の間から小さな傷で行う心臓手術)で行っています。またカテーテル治療(大動脈弁狭窄症に対するTAVI、僧帽弁閉鎖不全症に対するMitraClip)も行っており高齢・ハイリスクの患者様にも対応します。MICS-バイパス手術で多枝バイパス(2本以上つなぐ事)を行っているのは埼玉県で当院のみです。これらを組み合わせる事により、弁膜症+虚血性心疾患の治療を心臓を止めずに小さな傷で行う事も可能です。

 

 

 

※当院はハートセンターという心臓病に特化した病院です。ベッド数は100床程度とコンパクトですが、すぐに検査から治療まで行えます(今日入院明日手術も可能です)。心臓病と言われた方、ご不安な方はいつでもご来院・ご連絡またはコメント下さい。様々な方法を用いて、患者様それぞれに合った医療をお届けしております。尚、患者様の了承を得て画像を載せさせて頂いております。