先日はMICS-MVPでした。

MICS手術は何度も登場していますが、肋骨の間から小さな傷で行う心臓手術の事です。

 

 

 

当院ではバイパス手術だけではなく弁膜症の手術もMICSで行っております。

 

MICS-MVPは右小開胸僧帽弁形成手術で、当院では3D内視鏡を使用して行っています。

 

 

 

 

傷は5cm程度で内視鏡の映像を見ながら心臓の弁の逆流を制御します。

モニターの映像が2重に見えるのは3Dモニターの影響で、術者は3Dメガネでモニターを見ます。

 

3D内視鏡になり、術野の奥行が見えるようになり手術の難易度も下がりました。

 

 

今年の弁膜症治療の数です。

 

濃い緑の部分がMICSで行った割合となっており、5月においては弁膜症の全てをMICSで行いました。

 

対象疾患は大動脈弁狭窄症・閉鎖不全症、僧帽弁狭窄症・閉鎖不全症ですが、単独弁膜症の多くはMICSで治療可能となっております。

 

 

 

例えば冠動脈病変がある複合弁膜症の患者様でも冠動脈はカテーテルで、弁膜症はMICSでと最小限の傷と侵襲で治療が可能です。内科と連携してそれぞれの患者様に応じた治療法を提供する事が可能です。弁膜症や狭心症と言われた患者様は一度ご連絡下さい。

 

 

 

 

※医療機器も進歩しております。当院では弁膜症に対するカテーテル治療(大動脈弁狭窄症に対するTAVI、僧帽弁閉鎖不全症に対するMitraClip)も行っており、個々の患者様に対応した治療の提供が可能です。

 

 

 

※当院はハートセンターという心臓病に特化した病院です。ベッド数は100床程度とコンパクトですが、すぐに検査から治療まで行える強みがあります。心臓病と言われた方、ご不安な方はいつでもご来院・ご連絡またはコメント下さい。様々な方法を用いて、患者様それぞれに合った医療をお届けしております。尚、患者様の了承を得て画像を載せさせて頂いております。