洋服と酒と時々フットサル。

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VW TYPE34 レストア記 イグニッション編

川越の古着屋 ROCKING CHAIR、ロッキンチェアーのオオツカです。



今回も恒例のレストアについてなのですが。

主題にはいる前に少し書き方の変更のお知らせを。



以前に記事のタイトルを「タイプ3 カルマンギア レストア記 ○○編」から、

「VW TYPE34 レストア記 ○○編」に変更しました。

これはタイトルの文字数を少なくする目的でしたが。



本文でも「タイプ3 カルマンギア」と書くのをなるべくやめようと思います。



「カルマンギア」とだけ書くと通常のタイプ1系カルマンギアを連想してしまいます。

それと区別するために「タイプ3 カルマンギア」と書くと「通常のタイプ3」と並べると「通常のタイプ3とタイプ3 カルマンギア」となり、わざわざ「通常の」と付けるのが煩わしいし分かりにくいかなと。

「通常のカルマンギアではなくタイプ3 カルマンギア」とかも。

「タイプ3 カルマンギア」は通称で、車種のコード番号(正確な言い方かはわかりません)が、「34」で「タイプ34」と表されたりします。

「タイプ34」と書くだけでタイプ3 カルマンギアを表せるのですが、「タイプ34」だけ見て「ああ、あの車のことね」と分かるのはそれなりにフォルクスワーゲンを知っている人だけでしょう。

僕も自分で乗り始めるまでは「タイプ3 カルマンギア」なら分かっても「タイプ34」て言われたら分かりませんでした。

そこで今後は車種の区別をしやすく、分かりやすさも考慮して「タイプ34(もしくはTYPE34) カルマンギア」と書くことにします。

過去の記事はそのまま直しません。



そんなわけで、以下、今回の本題です。



その日は朝から店の倉庫のエアコンの取り付け立ち会いがありました。

それよりも一時間早く家を出て、近所で野暮用を済ませるつもりでした。



家を出ようと思い、愛車に乗り込みキーを回すと。

セルがキュルキュル回りましたが、一発ではエンジンがかかりませんでした。

それくらいはよくあることで、二度目のチャレンジをすると。

それ以降、セルが回りません...。



始めにセルは回ったので、バッテリーが上がっているということはないでしょう。

何度かいつものようにキーを回しましたがダメです。

数回のトライのあと、キーを回しきった状態で、握っているキーにちょっと違う方向に力をかけると。

セルが回ってエンジンがかかりました。

エンジンをかけるのに少しコツがいるようになったかな?と思いながら出発しました。



10分走って近所で10分で用を済まし、倉庫に向かおうと車に乗り込むと、またセルが回りません...。

ここまで走ってきてるので、やっぱりバッテリーは関係ないはず。

さっきはこんな感じでキーに力を加えたら回ったな、と同じようにやってみましたが、今度はそれでもダメ。

5~10分ほど格闘しましたがエンジンかかりませんでした。



こういう時の5~10分って体感時間はかなり長いですよ…。

30分後には倉庫にエアコン取り付けの電気屋が来てしまいます。

早々に諦めてロードサービスに電話しました。



ロードサービスを待つ間、電気屋に「出先で車が動かなくなったので遅れてしまう」という電話をしておいて。

実はその電気屋は友人で、僕がこういう車に乗っているのも知ってるし、倉庫から遠くない場所だったので「だったら迎えに行きますよ」と現地に来てくれることに。



ロードサービスよりも早く友人の電気屋が到着。

彼も車やバイクが好きで、過去には空冷のワーゲンも2台所有していたほど。

症状を伝えて二人で「バッテリーは関係無いだろうし」とか「イグニッションキーが問題あるんじゃないか?」なんて話をしているところにロードサービスが到着。


こんな感じでいつもお世話になってるフォークルさんまで運んでもらうことに。

僕は友人の車で倉庫へ。

作業開始は少し遅れましたが、無事にエアコンは取り付けられました。



後日、フォークルさんから連絡があり、やはりイグニッションスイッチの交換が必要とのこと。


これまで何万回とエンジンをかけてきたことでしょう。

消耗して当たり前。

個人的にはこんなのは壊れたうちには入らず、むしろブログのネタにレッカーされる画像が撮れてラッキー、くらいな感じです。



しかし、こんな風に言えるのも自宅から10分の場所だったし友人が迎えに来てくれたからですね。

これが自宅から遠く、土地勘もなくて知り合いもいないところだったら、このように強がってはいられなかったかもしれません。



ただ、こんな感じでおおらかな気持ちでいないと、旧車と付き合っていくのは大変です。

乗っていればどこかしら不具合が出てくるものです。

若いお客さんでも旧車に興味がある人がいて、乗りたいと言われることも少なくないですが、手に入れた後もいろいろありますよ。

現代車と同じような維持費だけで乗り続けられるわけではないので、それを前提に。

僕は乗り始めてから年に一度のペースでレッカーされてます。

ご参考まで。



ただ、それを覚悟して受け入れられれば、とっても楽しいですよ〜。

周囲に旧車乗りが増えて、一緒に出かけられたりしたらさらに楽しいでしょうね。

求む、旧車仲間!


VW TYPE34 レストア記 ホーンリング編

川越の古着屋 ROCKING CHAIR ロッキンチェアーのオオツカです。



先月は記事の更新ができませんでした。

その理由というか、言い訳は本文で。

恒例のタイプ3 カルマンギアについてです。

レストアというよりもパーツのドレスアップの話です。



僕の車は手にいれたときから、ステアリングにはホーンバーが着いていました。



クラクションを鳴らすときは、真ん中のボタンではなく左右に伸びるシルバーのバーの部分を押すわけです。



60年代のビートルやタイプ3、カルマンギアのステアリングにはこのバーのタイプもしくはハーフリング状のものが着きます。


この画像は所有している当時のカタログに写るタイプ3カルマンギアの車内の様子。

明記されていませんが、おそらく66年ごろのカタログで、自分の車は68年式なのでおおよそ同時期のものです。



自分のはバータイプですが、このハーフリングのものが個人的には格好いいと思ってます。

アメリカ映画を観て育った身としては、古い映画やその時代が舞台の映画のなかに出てくる車にはホーンリングが着いているイメージでした。

キャデラックの細いステアリングにフルサークルのホーンリングが着いていて、「外国の車のハンドルはあんなふうになってるんだ、格好いいなぁ」と子供心に思ったわけです。



VWの車が個性的なスタイリングでいいなと惹かれるようになり、60年代のステアリングにはハーフリングが着くことを知ると、それがよく思えてきました。

映画のなかで見た雰囲気を持ちつつ、半分になった控えめなところとか。

ハーフリングは見た目と実用性を兼ね揃えた機能美、ヨーロッパのセンスを感じます(本当にそれがヨーロッパらしいのかは知りませんが、個人的になんと無く)。



自分の車のステアリングにもハーフリングが付いていれば良かったのに。

実際、ハーフリングが着いたのは何年のモデルだったのか調べ始めました。



やっぱりタイプ3カルマンギアについては資料が少なくはっきりしたことはわかりません。

しかし、当時ビートルやタイプ3、タイプ1系カルマンギアには同じステアリングが使われていたようです。

ビートルに関しては60年代初頭までハーフリングが使われていましたが、折れやすいという難点があり、64~65年の2年ほどバーのタイプに。

しかし、見た目がハーフリングのほうが良いというユーザーの声を受け、66年からハーフリングが復活した、とは某有名パーツショップの説明の受け売りです。



僕のタイプ3カルマンギアと同じ年式のビートルにはハーフリングが着いていたようなので、僕の車にも本来はハーフリングが着いていたのではないか?と思えてきます。

品番を調べればバータイプが何年に使われていたのかわかるかもしれない、と思い外してみました。






中央上部に品番の記載があり、それは「1」から始まっているので、ビートル用、もしくはビートルと共用のパーツということが分かります。

「113 951 531 F」で検索してみると、それはどうやらハーフリングの品番のようです。



では、これはなぜバータイプなのでしょうか?

某ショップの説明には「折れやすかった」と書いてあったので、もしかしたら折れたままバーの部分だけが残っているのでは?

そう思ってよく見てみると。


どちらもバーの端の下の部分です。

元々ハーフリングならこの辺が半円部分の付け根のはずだという辺りを見たり触ったりしてみると。

きれいに磨いてあるのか、そう思わなければ気にならないのですが、もしかしたらやっぱりここに何か着いていたのでは?という違和感は感じます。

品番はハーフリングのもののようですし、ハーフリングが折れてバー状になったものを使い続けていたようです。

こう推測すれば車の年式とも合致します。



自分の車の年式には元からバータイプが着いていたのなら、ハーフリングのほうが好みだけどオリジナル性を尊重してそのままにしたかもしれません。

しかし、本来ハーフリングが着いていたと分かった以上、見た目もオリジナル性からも当時のハーフリングを着け直したい!



そして着けるなら反射のしないシルバータイプではなく、ピカピカ光るクロームタイプが良い!

クロームメッキは反射するので、光が視線に入ると運転しにくいからか、反射しないシルバーのタイプと二種類あるらしく、自分のバータイプは後者です。

しかし、旧車を旧車らしく見せているのは、メッキパーツの多さも一つの要因だと思っているので、ホーンリングもクロームメッキのものを着けたいなと。



ただ、走行に関係のある部品ではありません。

現状でもクランションは鳴らせるし、不具合があるわけでもありません。

常に課題を抱えているところが他にありますし、優先順位は低く「いつかそのうちに」なんて思っていました。



するとあるとき。

タイプ3カルマンギア用のパーツをインターネット上で検索するのが日課なのですが。

そのときにタイプ3用のフルサークルのホーンリングがオークションサイトに出品されているのを見つけました。

これはタイプ3カルマンギア用ではなく、普通のタイプ3用のオプションパーツだったようです。

とは言っても前述のように当時のタイプ3のステアリングはタイプ1(ビートル)、カルマンギア(タイプ1系)、カルマンギア(タイプ3系)と共通なので、それぞれのステアリングに装着可能です。

フルリングといっても真円ではなく、上部は独特な形状で。

これは「タイプ3の3連メーターを見るドライバーの視線に干渉しないための形状(これも前述のパーツショップの説明による)」だそうで、同じく3連メーターのタイプ3カルマンギアに着けても同じ役割を果たします。

それなら自分の車に着けてもいいのでは?似合うのでは?と思いました。



しかし、当時ものの純正オプションパーツは安くありません。

追加で費用を支払って取り付けるオプションパーツは当時から元々の数が少ないことが容易に想像できます。

ハーフリングがフルサークルになったとしても、機能性が向上するわけではありませんし、わざわざ取り付けなかった人が大半でしょうね。

そのためこのフルサークルホーンリングは今ではレアパーツとして、高額で取引されているようです。



過去にオークションでどれくらいで落札されているのか履歴を調べると、二桁万円以上していました。

自分が出品されているのに気づいたときのものはスタート価格が以前の落札価格の半分以下で出品されていて、すでに一件の入札がありました。

レアパーツだし興味はあるけど、欲しい人がそれなりにいて、どうせ今回も競って前回と同じくらいの金額になるのでしょう。

二桁万円はちょっと高いし、どちらかというとハーフリングのほうが控えめな見た目が好みなわけです。



ただ、スタート価格は安いので、それくらいで買えるなら持っててもいいけど、などと考えて、2件目の入札をすると。

なんとそのまま他の入札は入らず、ほぼスタート価格と変わらない値段で落札できてしまいました!!

ハーフリングのほうが好みとは思いつつ、レアパーツのフルリングがこんなに安く手に入るなら文句なし。

とりあえずバータイプよりは良いかなと。



後日届いたのがこちら!


反射のないシルバータイプではなく、クロームメッキなのが嬉しいです(フルサークルにもシルバータイプが存在するのかは知りませんが)。




ワーゲンの刻印と9桁の品番が入るのが純正パーツの何よりの証です。

上二桁が「31~」から始まるのでタイプ3用のパーツということになります。

ちなみにタイプ3カルマンギア専用パーツなら「34~」です。

左のステアリングの刻印はペトリ社製ということをあらわしています。

ペトリはドイツのステアリングメーカーでVWに純正ステアリングを供給していました。

バータイプの画像にも同じ刻印がありますね。

ここからもリプロではなく当時のオリジナルパーツということが分かります。



これを取り付けてみると。


こんな感じに。

やっぱりクロームは格好いいですね。

この日光を反射してキラキラしている画像を撮りたくて。

先月後半は梅雨時期で、晴れてるときに撮影できるタイミングがなかなかなくて、6月中にこの記事をアップできなかった理由のひとつです。



これはドライバーからの視点を再現している画像ですが。

確かに真円だとそれぞれのゲージの針が上にきたときには見辛いこともありそうです。

真円でもそんなに影響がないかもしれませんが、この歪んだ円が個性があって良いような気がしてきます。



思っていたよりもはるかに格好いい、と思いました。

というのもこれまで画像でしか見たことがなく、立体的なイメージが無かったのですが。


取り付けたステアリングを横や斜めから見たときにフルサークルの立体的な存在感があって良いんです。

控えめなハーフリングも良いんですが、フルリングはこれはこれで格好いい!

オリジナルの純正オプションパーツはレアですし、あまり着けてる人も多くなさそうなので、こだわってる感じも出せていいかなと。

すっかり満足してしまって、オリジナルのハーフリングを探すのは終了しました。



思いがけずにレアなオプションパーツが安価で入手できたのは幸運でした。

しかし、この車の最難関と思われる専用オプションパーツが未だに見つかりません。

以前から書いている通り、専用のタコメーターが欲しいのですが。

海外のサイトを含めて3年以上、まともに市場に売りに出ているのを見たことがありません。



ちょっと諦めかけてひとまずアメリカの会社が作っているリプロを買ってしまおうかとも思ったのですが。

どうせなら他のパーツも一緒に買ったほうが送料が割安になるかと思い、ウインカーレンズとフォグライトレンズも注文しようと思ったら。

気づいたらフォグライトレンズが欠品していて、そのうち再入荷するだろうと思って待っていても、その後一向にその気配がありません。

円安というのもあり、タイミングを逃し続けたままになっています。

いつか手に入れることができたらご報告したいのですが、この感じだとオリジナルは何年先になるのか。

この車を自分が乗っている間に見つけることができるのか、自信がなくなってきてます。



そろそろ懸賞金でもかけようかと思ってしまいます。

もし現物をお持ちなら高額買取りさせてください!

そして国内外を問わず販売されているとの有益な情報を教えてもらって結果的に入手できれば金一封、謝礼を差し上げます。

時間があったら調べてみてください。

ドイツ語が堪能な方がいらっしゃれば、ドイツ語のサイトはまだまだ自分では調べきれていないかもしれないので...。




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VW TYPE34 レストア記 クーラー編 その2

川越の古着屋ROCKING CHAIR、ロッキンチェアーのオオツカです。



月末恒例のタイプ3カルマンギアのレストアについてですが。

本題に入る前に。



先日、このブログにメッセージをいただきました。

その方は現在不動車のタイプ3カルマンギアをお持ちだそうで、今後レストアを計画しているとのこと。

このブログが少し参考になったそうです。



基本的には自分の記録用に書いてる面が大きいですが。

心のどこかで「誰かのためになったらいいな」とも思っていました。

それが少しでも感じられるメッセージをいただいて嬉しいですね。

お客さんから「いつも読んでます」とか「楽しみにしてます」と言ってもらえることも少しずつ増えていて励みになっていますが、今回のメッセージはそれらとはまた違ったモチベーションになります。

今後も可能な限り、月に一度のペースで書いていければと思います。



さて、今回は課題として残っていた社外品の後付けクーラーについて。

これまでの経過はこちらの記事で。



過去の記事を要約すると。

ジェネレーターをオルタネーターにして電力不足は解消しました。

しかし、クーラーをつけるとそちらにパワーを奪われ、次第にエンジンの回転数が下がってきてしまいます。

信号待ちなどのアイドリング中にエンストしてしまうこともあります。

というのが以前まで。



そこで今回はアイドルアップ大作戦を。

クーラーのコンプレッサーが始動するとエンジンの回転数が落ちるので、そうなったときに回転数を上げる装置を取り付けるのが定石でしょう。

しかし、それにはそこそこの工事が必要で、費用面でもまあまあ負担がかかります。

そこでその前にこんな方法を試してみたいとフォークルさんが提案してくれたことがありました。



それはディストリビューター(以下デスビ)をインジェクション用のものに交換するというものです。

僕の車はキャブレターなので当然デスビもキャブ用のものが付いています。

そのデスビをインジェクション用にすると適切なタイミングでアイドルアップできるそうなのです。



なぜそうなるのか、説明を聞きましたが、僕がここで文章で説明しようとすると正確なことが書けなさそうなのでやめておきます。

デスビをキャブ用からインジェクション用に交換すると聞いて、なるほどと思う人もいるかもしれませんね。

とにかくそれでアイドルアップするなら、大袈裟な工事も必要ないし、パーツ代プラスアルファで費用面も抑えられそうです。





交換前の画像ですが、中央の少し左側、4本のコードが出ているオレンジ色のものがデスビです。

インジェクション用デスビはリプロがないパーツだそうで、中古の純正パーツを見つけてもらって。

それに交換し多少の調整をしてもらうとエンジン始動時の回転数がかなり変わりました。

1000回転前後が通常時だとすると、一気に2000回転くらいまで上がります。

これだと高すぎますが、アクセルを数回踏んでいるうちに1000回転くらいに落ち着いてきます。



肝心のクーラーをつけるとどうなったかというと。

デスビ交換前よりも少し粘り強くなった気もしますが、しばらく走って信号待ちなどをするとやはり回転数が落ちてきてしまいます。

デスビを交換してもクーラーが問題なく使えるまでにはなりませんでした。



こうなると原因はラジエーターの設置場所のようです。

もはやいつ誰が取り付けたのかわからないラジエーター。

設置場所が良くないそうで、それが最大の要因なのでしょう。

それをなんとかそのままの位置で、他で対策してクーラーを使えるようにならないか?と試してきました。

やはりラジエーターの取り付け位置を変更しなければならないかもしれません。



たびたび書いていますが、記事の内容は現時点でのことではありません。

デスビをインジェクション用に交換したのは昨年、2023年のことです。

この年、クーラーに手を入れたのはここまで。



しかし暑い夏を乗り切るのに新たな対策も。

というのはクーラーのACをオフにして使うということ。


助手席側ダッシュ下に設置されている社外品の後付けクーラー。

分かりやすい画像ではありませんが、中央二つの吹き出し口のそれぞれ外側にツマミがあります。

さらに外側も吹き出し口です。



右のツマミが温度調節で右に回すほど涼しくなります(正確には少し違うようですが大体そういうこと)。

左に回すと1時くらいのところで止まり、そこまでしか回せないと思っていました。

実は力を込めるとさらに12時方向まで回り、その位置がACがOFFの状態になると、フォークルさんで教えてもらいました。

取説も残っていない社外クーラーで、見た目ではそんな構造になっているとは分からなかったです…。



ACを切ると冷気は出ませんが、風だけは出ます。

これは現代車と同じですね。

左側の風量を調節するツマミを最大にすると、かなり強い風が出て、扇風機の風を浴びているよう。

停止して三角窓から風が入ってこなくても、これがあればそれなりに過ごせます。

ACを切ればコンプレッサーも動かないので、エンジンへの負担もありません。

昨年の記録的な暑さはこれでなんとか乗り切りました。



僕がこの車を手に入れたときにはコンプレッサーに配線が繋がっていませんでした。

クーラーを取り付けたときのオーナーもまともに動かすには一筋縄ではいかないと諦めたのではないでしょうか。

コンプレッサーを動かさずエンジンの回転数を抑えてクーラーを送風機として使っていたのではないか?と今なら推測できます。

初めから送風機として使うつもりならコンプレッサーを取り付ける必要はなかったので、クーラーとして使いたかったはずですが、うまくいかなかったので配線を外して送風機としたのかと。



送風機として使って去年の夏を乗り切れたのなら今後もそれでいいじゃないか、とも思わなくもないですが。

これまでにガスを入れたりオルタネーターやデスビを交換してきたし、なんとかそれを活かしたいものです。

ここまでやってきたのだから、可能ならクーラーを使えるようにしたい!



昨年はデスビの交換しましたが、クーラーを送風機代わりにするところまででした。

今年はすでにもう一歩進めるために現在検討中です。

果たして本格的な夏を迎える前にクーラーが満足に使えるようになるのか?



記録としてなるべく車に手を入れたことを順番に書いていきたいので、クーラーの報告はまた一年後になるかもしれません...。







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VW TYPE34 レストア記 スピーカー交換編

川越の古着屋、ROCKING CHAIR ロッキンチェアーのオオツカです。


月末恒例、タイプ34 カルマンギアのレストアの記録を。

今回の内容はレストアってほどでもありませんが。

車載スピーカーの交換の話しです。



自分がこの車を手にいれた時点で、トノボードには社外品のスピーカーが埋め込まれていました。

トノボードを張り替える際、後付けのスピーカーを外してしまおうか?と悩んだ末に車内で音楽を聴けることを選び、そのまま残しました。

その時のことは過去のトノボード張り替えの記事や、ステレオについての記事をどうぞ。



車内で音楽を聴ける利便性は良いのですが、過去の記事にも書いていた通り音質が悪いのが残念でした。

スピーカーはいつつけられたのでしょうか?

そんなに新しいものではなさそうで、80年代くらいでしょうか?

僕が車を手に入れたときにあったカーオーディオはCDが聴けるものでしたが、スピーカーとは時代が合わないと思います。

最初に付けられたのはカセットデッキ?で、スピーカーはその頃のままなのでしょう。

スピーカーを変えればもっといい音で音楽が聴けると思い、チャンスがあればと考えていました。



するとたまたま出会いがありまして。

サイズが同じ、中古のJBLのスピーカーを見つけました。

そのJBLも決して新しいわけではなく、むしろ世間的には古いモデルとされ需要が少ないのか安かったのです。



しかし、僕からすれば今付いているのよりはマシだろうと。

JBLだし少し古くても良い音のはず。

安いし試してみよう、ということで購入。




一応箱付きです。

どうやら90年代のもののようです。

暇な人はよかったら箱に書いてある品番「JBL gt0622」で検索してみてください。

僕が購入した金額とは少し違いますが、「JBLのスピーカーがこんなに安いの?」って驚くほどの現在の市場価値がわかりますよ。



スピーカーを交換するだけなら簡単なので自分でできました。


いざ、音楽を流してみると…。



全然違います!

いままでのスピーカーではこもっていた音がクリアーに!

新しいモデルでなくても、さすがJBL!



音には満足ですが、見た目は以前の方が真っ黒でトノボードに馴染んでいて良かったです(上のリンクの過去の記事を参照)。


JBLは小さいながらオレンジのブランドロゴが入っていて、見た目のアクセントになっています。

車内のカラーの統一感からするとこれは無い方が好みなのですが、消してしまう勇気もない貧乏性の自分です。



ま、見た目に拘るならトノボードを張り替えるときにスピーカーを外して埋めてしまったほうがオリジナルの雰囲気が出てよかったでしょう。

しかし、音楽を聴くために後付けのスピーカーを残したわけですから、そこは実用性重視で。

今までよりも音質が良ければ良し!ということで、このJBLで満足してます。



上記リンクの過去の記事では、オーディオをいっそカーナビに付け替えてしまおうか?と書いていますが。

これも少し現実味を帯びてきました。

諸事情ありまして、古いナビが一台余る予定なので、それをカルマンギアに移植しようかと考えているところなのですが、それについてはまた別の機会に。







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4月の営業予定


川越の古着屋、ROCKING CHAIR ロッキンチェアーのオオツカです。



手短かに今月の予定をお知らせします。



よろしくお願いします。
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