こんにちは。
フォトライフ・アーティストの河田 渉です。
写真を撮っていると時々不思議な感覚になります。
特にイメージしたものが眼前に現れる時です。
つまり、そこにあったからイメージが浮かんだのではなく、
イメージしたからそこにあった、現れたのではないかと。
また、興味ある被写体を見つけた時も同様な感覚になります。
常に興味があったから、興味ある被写体が現れたのではないかと。
今日はそんな感覚になった、私自身も好きな写真を紹介します。
写真は撮りたい写真を常にイメージすること、
そして興味を持ち続けることが大切です。
これは他のことにも通じるのではないでしょうか。
[海上のオアシス] 沖縄県石垣市にて
夕暮れの海岸線を車で走っていると、
遠浅の海の向こうに三本のマングローブが波間に揺れていた。
空はどんより曇り、海面は風で灰色に波だっている。
とても南国をイメージする風景ではない。
しかし、既に私には青い静かな海と海面に影を落とすマングローブのイメージができていた。
三脚を立て、慎重にシャッタースピードとフレーミングを決め、シャッターを切った。
そこには予想通りの心地よい風景があった。
[夏草] 埼玉県飯能市にて
夏の太陽が傾きかけてきた午後、
朽ちかけた廃屋の土壁に高く伸びた夏草が影を落としていた。
いつか、このような場面に出会いたいと願っていた。
常日頃から撮りたい写真のイメージを持ち続けることが大切だ。
すると、なぜか忘れかけた頃、突然目の前にイメージしていたものが現れることがある。
もし、イメージを持っていなければ、何も気が付かずに通り過ぎていたに違いない。
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