こんにちは。

フォトライフ・アーティストの河田 渉です。

 

今回は写真のテクニック的な話です。

 

写真において、白飛び、黒つぶれと言う表現が

あります。

 

一般的には極力、白飛びや黒つぶれは

避けるべきと言われています。

何故なら、その箇所には情報が無いからです。

 

私もそのように教え込まれてきました。

 

そこで、様々なフイルターワークや

デジタル現像テクニックも使ってきました。

 

しかし、内心は不自然な写真

ではないかとも思っていました。

 

それでも、白飛びや黒つぶれを避けるのが

常識だと思い、自分の素直な気持ちを

押し殺してきたのです。

 

その結果、写真撮影がつまらなくなって

しまいました。

 

しかし、ある写真家の写真集

を、たまたま見る機会があり拝見したところ、

堂々と黒つぶれをした写真が掲載されていたのです。

 

どの写真も意識的に黒つぶれを表現しているようでした。

むしろ、黒つぶれが無かったら、実につまらない

写真であったに違いありません。

 

そこに、この写真作家のポリシーを感じました。

 

大切なのは白飛びや黒つぶれの良し悪しではなく、

何を表現したいかです。

 

他者の目や評価を気にすることではなく、

気にするのは、あくまで自分の内面です。

 

写真撮影は外の世界を表現するのではなく、

自分の内面を表現するものです。

 

改めて勉強になりました。

有難うございます。