今日は朝から勉強会や院内集会などバタバタした一日。今、照射食品反対全国集会に参加してきました。



今から50年もの前から、消費者による反対運動が続けられてきた「照射ジャガイモ」がようやく終止符がうたれました。

この問題は、1986年にアメリカが野菜全般を許可したときから、翻訳本(『食卓にしのびよる食品照射』を出したり、「食品照射アラート」同ネットワークをつくったりして、関わってこられた団体が主となり活動されてきました。



放射線を照射した食品(照射食品)は、安全性への危惧、実効的な検知法がないなど多くの問題があります。照射ベビーフード事件、学校給食利用問題、照射キャットフード事件なども起きました。北海道・士幌町農協は、1974年からガンマ線(放射線の一種)を照射して芽の出るのを阻止した「照射ジャガイモ’芽どめじゃが)」を製造・出荷されており、昨年に製造が終止し、今年は食品照射施設の取り壊しを行ってきました。

化学合成農薬が一般に使用されるようになり、約70年が過ぎました。
人類は、農薬の本当の姿を理解できるようになってきました。

いっぱに胎子および、新生子は成体と比べて化学物質等への感受性が極めて高く、非可逆的に脳・生殖機能、さらには胸腺・腸管免疫系を障害する可能性を示唆されています。

環境中微量化学物質の作用メカニズムの解明は、分子生物学的知見をもとに新しい時代に入ったといえますが、器官形成・発達時期である胎子・新生子期での曝露が、長期に亘り、非可逆的にフィールドバック機構の破綻を招来する作用機序については、未だ不明な点が多くあります。

更に、近年、細胞世代を超え継承され得る、塩基配列の変化を伴わない遺伝子発現制御について、研究する新たなパラダイムとして、エピゲノム毒性の領域が提唱され、環境中微量化学物質が生物に及ぼす環境エピゲノムの展開が期待されています。

「環境汚染と健康」の問題は、未来に先送りしてはならないし、「疑わしきは罰せず」では済まされません。

農薬との付き合い方を真剣に考えるときがきています。

いのちを守る参議院議員 川田龍平  拝