皆さん こんにちは

命を守る参議院議員 川田龍平 秘書のSニコです。

 

○川田龍平

今朝の朝日新聞にもワクチンの記事が出ていましたけれども、総理の発言を信じれば、具体的な売買交渉が進んでいるようですが、であれば、ワクチンの種類、ある程度分かってきていることになります。一口にワクチンと言っても、完全に無毒化された不活化ワクチンから弱毒性のワクチンまでいろいろあります。また、効果
を上げるためにアジュバンドを入れるような技術的な努力をした結果として、筋肉注射で接種しなければならないものもあります。言い換えれば、ワクチンの種類によってリスク要因が大きく変わることになるのです。これまでワクチン行政では、このリスクコミュニケーションが余りにも手薄でした。数あるワクチン禍を経験している我が国であるからこそ是非にお願いしたいのが、適切なコミュニケーション、リスクコミュニケーションです。国のみが一方的に発信するのではなく、接種者である医療従事者、接種を勧奨する基礎自治体職員にまで国民へのきめ細やかなリスクコミュニケーションを徹底してもらいたいと思います。接種を受ける人がしっかりと情報を知った上で納得してワクチンに向かえる環境整備をお願いしたいと思います。安倍総理の発言からすれば、ある程度のワクチンが姿が見えているのですから、リスクコミュニケーションの計画について腹案があると思います。是非その腹案を教えてください。


○政府参考人(宮嵜雅則君)

 お答え申し上げます。予防接種を受ける方には、予防接種による感染症予防の効果と、それから副反応のリスクの双方について正しい知識を持った上で、自らの意思で接種を受けていただく必要があると考えております。平時から行われている定期接種では、市町村、自治体は、対象者や保護者に対してあらかじめ予防接種を受けるに当たって注意すべき事項等を十分に周知するとともに、接種を行う医療機関におきましては、予防接種の有効性、安全性、予防接種後に通常起こり得る副反応等について適切な説明を行い、同意を得た場合に限り接種を行うものとされているところでございます。新型コロナウイルス感染症のワクチンの接種につきましては、在り方も含めて今後検討をしていく必要があるというふうに考えておりますが、同様の情報提供の取組が求められると考えております。委員からも御指摘ありましたように、自治体とか医療機関等が対象者に対して適切な情報提供ができるよう、国としても関係機関に対して正確な情報発信に努めてまいりたいと考えております。


○川田龍平

 リスクコミュニケーション、つまりは接種についての説明と納得が重要だという認識は政府と共有できたと思います。さて、それでは、説明をした上で、それでも接種を受けたくない、あるいは自らの体質から受けられないという人への配慮はどうしたらよいのでしょうか。公衆衛生学の基本が公衆の健康利益にあるということから、公衆衛生の、地域衛生の確保のために、国民の十分な理解を求めた上で、なるべく多くの国民に感染予防措置をとりたいという国としての考え方は理解すべきだと思いますが、十分な説明を受けた上でも、それでも受けたくないという人や受けられない人の権利と人権は守らなければなりません。そこで大臣にお願いなのですが、ワクチンを受けたくない、受けられないという権利をしっかりと尊重し、またそうした人々が差別を受けないような施策を考えていただきたいと思います。大臣は、これ、日本は他国にまれに見るこれ同調圧力が重くのしかかってくる国です。予防接種の実施に当たっては、この権利と義務のバランス、そして何よりも人権には十分な配慮をお願いしたいと思いますが、お考えを聞かせてください。


○国務大臣(加藤勝信君)

 まず、現行の予防接種法においては、予防接種を受けることは国民の義務とはされてはおりません。被接種者、先ほど局長からも答弁がありましたように、同意に基づいて接種することが前提となっております。したがって、接種を受ける方が感染症に関する情報、予防接種の効果、ワクチンの有効性、安全性等に関する正確な情報に基づいて接種を判断できるようにすることが大事でありまして、また、何らかの理由で接種を受けられない方に対する配慮も必要だと、重要であると考えております。ワクチン接種、今度の新型コロナウイルス感染症のワクチンの接種の在り方については、ワクチンの性能等を踏まえてこれから総合的に検討する必要がありますが、仮に有効なワクチンが開発された際には、感染症の蔓延予防の観点から国民に幅広く接種を呼びかけることも考えられるわけではありますけれども、そうした際にも予防接種に関する今申し上げた適切な情報提供に努めていきたいと考えております。


○川田龍平

それでは次に、医療機関及び医療提供施設等への減収補填について、医師や看護師、臨床検査技師などに総理大臣から謝意が表明されていますが、薬剤師、薬局への表明はないようです。また、医薬分業下で医療給付に貢献してきた調剤薬局、この間の減収補填の対象にはなっていませんし、また調剤薬局勤務の薬剤師は慰労金の対象にもなっていません。同じ医療従事者なのですから何とかすべきじゃないかと思いますが、いかがでしょうか。


○国務大臣(加藤勝信君)

 薬局あるいは薬剤師、薬局で働いている方、また薬剤師の皆さんにおかれては、医療従事者として医師、看護師などの皆さんと同様に、国民の命と健康を守るため、感染症リスクのある中で御対応いただいていること、これは改めて感謝申し上げるところでありますし、総理も五月四日には、薬局で働いている皆さんと具体的に申し上げて感謝をされていたというふうに承知をしているところであります。薬局については、調剤など医療に不可欠な役割を担う医療提供施設であります。新型コロナウイルス感染拡大下でも開局して業務を継続し、地域で必要とされる医薬品を提供し続けていただいており、その役割も大変重要であるわけであります。薬局に対する支援に関しては、今回の二次補正予算で、新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金における感染拡大防止の費用補助については、医療機関と同様、薬局も対象とさせていただいていることに加えて、電話や情報通信機器による服薬指導等を行った患者に対して薬局が薬剤を配送する等の費用についても補助を行っているわけでありまして、こうした形で感染防止の取組も
支援をさせていただいているところであります。慰労金に関しては、感染すると重症化するリスクが高い患者、利用者との接触を伴うということで、医療機関、介護、医療、福祉サービス事業者に勤務する、患者と利用者、患者、利用者と接する方を対象にしているところでありまして、薬局に対してはその対象とはしていなかったところではありますけれども、さきに述べたような感染防止対策に対する支援等もしっかり行うとともに、別に慰労金の対象でないからといって、それ以外、例えば保育所で勤めている方々含めて、こうした感染症の感染拡大の中で本当にそれぞれの使命を果たしていただいていることに対する敬意、感謝、これは我々もしっかり示していきたいというふうに思っております。


○川田龍平

 最後に、医療機関について、この新型コロナ感染症禍で、手術の中止など通常医療を抑制したり、ベッド稼働率を下げたり、長期処
方による受診抑制などが続いており、医療機関の経済的損失は大きく、本年はボーナスの支給が厳しい、それどころか経営継続の危機を迎えるところも少なくないと聞いています。しかし、政府の支援は診療報酬の概算払や機構から無利子無担保の貸付けであって、コロナ対策で通常医療を縮小せざるを得なかったことに対する減収、これに対する直接的な補償、補填とはなっていません。日本の医療を守るためにも減収分を国費を投じて補填するべきではないかと考えますが、さきに決った十兆円の予備費を有効に活
用してはいかがではないかと思いますが、いかがでしょうか。


○国務大臣(加藤勝信君)

 今、今回お通しいただきました第二次の補正予算の中においても、その前に、診療報酬においても新型コロナウイルス感染症患者に対する一定の診療についての評価を三倍に引き上げる、また新型コロナ緊急包括支援交付金において現在最終的な調整をその内容について行っているところでありますけれども、新型コロナ患者専用の病院、病棟、疑い患者専用の個室病床を設定する医療機関において空床の補助単価について大幅に引き上げ、さらに空床確保について四月に遡って適用する、また、これまで自主的に専用病棟で受け入れてきた医療機関についても都道府県が認めた場合には四月に遡る等を内容とするものを盛り込ませていだいているところであります。こうした具体的な支援策についてはできる限り早急に医療機関の皆さんにもお示しをさせていただいて、皆さんが活用していただく。もちろん、お金自体は交付金ですから都道府県を通じてということになりますけれども、こうした形で地域における医療提供体制が今後とも引き続き継続されていけるように我々もしっかり支援をしていきたいというふうに考えております。


○川田龍平

 ありがとうございます。是非これは、医療機関で働いている看護師さん、もう来年辞めようかという方もいると聞いています。本当にもう続けられなくなってしまう、そして医療機関としても続けられなくなってしまったら、第二波、第三波が来たときに耐えられないという状況になってしまいます。是非ここは大胆なやっぱり政治決断でもってしっかりと、まあ診療報酬というわけにはいかないかもしれませんけれども、第二次補正予算しっかり使ってこの医療機関の減収分をしっかり補填するということを、昨年の概算で請求しているところもあると思いますが、そういった昨年の収入に応じてそれぐらい出すというぐらい補填していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。終わります。ありがとうございました。

 

🐲いのちを守る参議院議員 川田龍平&秘書S🐲