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今日も午前中は厚生労働委員会、午後は予算委員会、一日で二度の質問を行いました。
書きたいことは数多くあるのですが、まずは私自身非常にショッキングだった人工芝グラウンドの黒ゴムチップの危険性の問題について書きたいと思います。

9日の予算委員会でも、この黒ゴムチップの危険性について指摘をしましたが、調査を進めるにつれて驚くべき実態が明らかになってきました。
韓国において国民体育振興公団が学校の人工芝の調査をおこなったところ、826校中650校の人工芝ゴムチップの中から重金属が検出され、発がん物質であるベンゾピレンは44校で基準値を超過、最高で430倍に達するところも確認されたとのことです。2010年以前には人工芝に対するKS標準規格が定められておらず、廃タイヤが多く使われてきたことが原因とされています。

子どもたちが寝ころんで遊んだりしているグラウンドに有害物質が飛散しているとすれば、身体に良いわけが有りません。今日の質疑の中でも、人工芝でのスポーツ、遊戯等による健康被害の可能性について国もはっきりと認めました。
この危険性について認知を行うとともに、口に入れないよう注意喚起を行うことについて文部科学大臣に求めたところ、大臣は9日の質問についても重く受け止め3月15日に関係省庁の会議を開催したとの答弁が返ってきました。
今後、注意喚起が必要か否か検討していくそうですが、何よりも子どもたちの健康を最優先として判断をしてもらいたいと思います。

危険の可能性がある人工芝は古いものだけではありません。昨年1月に人工芝の張り替えを行った明治神宮球場においても黒ゴムチップが使用されています。
大手メーカーの住ゴム産業によれば、毎年全国に敷かれている量は130万㎡とのことです。これはサッカー場200個分に相当します。ところが、国は人工芝の普及状況について正確に把握していないことも、質問の中で露わになりました。これは、黒ゴムチップの危険性について国がこれまで全くの無防備であったことを意味しています。

2020年にオリンピックを控え、人工芝の整備はさらに進んでいくでしょう。健康被害の可能性のある黒ゴムチップの使用禁止に向けて、先ずは各省が連携し調査を徹底して行うべきです。
普段、こういった指摘については中々正面から答えてくれない政府ですが、今日は利用実態について調査をすすめていくという前向きな答えをいただきました。

子どもたちの安全性が一日も早く確保されるよう、この問題についてはこれからも取り組んでいきたいと思っています。


『「いのちを守る社会」の実現』に引き続き、全力を尽くします!