先日7日、時間切れでできなかった「人工芝の充填剤として使われている黒ゴムチップの危険性」について質問を行いました。
2014年、ワシントン大学のサッカー選手が次々とがんを発症したことをきっかけに、他大学の調査を行った結果、同様に悪性リンパ腫や白血病などの血液のがんを発症した学生サッカー選手たちが多数発見されたのです。
がんと診断された38名のうち、34名が土煙の中で動くことの多いゴールキーパーであり、プレー中に空気中に飛散した微小なゴムチップが口などから入ることによって、健康被害を引き起こしているのではないかと言われています。
米国NBCテレビが報じ、危険性について指摘されるようになり、世界規模で取り上げられるようになりました。
このゴムチップの原材料には様々なものがありますが、とりわけ問題視されているのは「廃タイヤ」を破砕して作ったもので、それらに含まれるベンゼン、カーボンブラック、鉛といった物質は国際がん研究機関の発がん性リスク評価で、危険性が示唆されています。
このような健康被害が国内で同様に発生していないのか、厚労大臣に聞きましたが、まだそういった調査を行っていないそうです。
学校や競技場の人工芝となると、所管官庁も厚労省、環境省、経産省、文科省、スポーツ庁とそれぞれ責任を押し付けあって対策がとれていないところがありました。
一刻も早く、国内における被害状況の調査と、安全の確保を積極的に行っていくべきです。
明日は、予算委員会、厚生労働委員会のダブルヘッダーで質問を行う予定です。引き続き応援よろしくお願いします!
『「いのちを守る社会」の実現』に、引き続き全力を尽くします!