日比谷野音で開催されたSTOP!精神科病棟転換型居住系施設6.26緊急集会に参加してきました。

 
 
暑さの中、会場には大勢の人達が集まっており、今回の集会のテーマについて、多くの関心が集まっていることを、改めて肌で実感しました。

日本では、精神科病院に長期にわたって入院し続けている人が、世界と比べても格段に多いと言われています。

国は、そのような人たちが入院しながら医療を行っていくという方針から、地域の中で生活していけるようにするという方針にシフトして、対策をとっていくことを示しているのですが、結局、その後も病棟数が減ることはなく、患者の数も減っていないのが現状です。

しかも、ここ最近の検討会の議論では、精神科病院の病棟をアパートなどに改修して、患者の人たちを病院の敷地内で留まらせようという動きが出てきており、この「病棟転換型施設」構想に、多くの人が反対の声をあげています。

今年1月に批准された障害者権利条約では、特定の生活様式を義務付けないとありますが、この条約と照らし合わせてみると、この病棟転換型施設の構想はそれと相反するものとなってしまっています。

 

1月21日に批准された際には大きな喜びに包まれ、条約の締約国として恥ずかしくない制度の整備に取り組もうと決意したときから約半年。

条約との矛盾点を解決し、真に障害のある人たちが社会で一緒に生きていけるよう、この問題に対して、党派を超えて、超党派で取り組んでいきたいと思います。