今日は行政監視委員会で質問に立ちました。

 

今日は、「子宮頸がんワクチン検討会の利益相反」「臨床研究に係る制度の在り方に関する検討会」について、質問をしました。

まず、子宮頸がんワクチン検討会についてです。

利益相反をもつ委員が15名中11名おり、議決に参加できないほどの利益相反をもつ委員が3名、6名は利益相反を申告していなかった状態でした。

また、座長を務める二人の委員とも利益相反があり、そのうちの一人は座長でありながら、議決に参加できないほどのレベルです。

利益相反を持つ委員があまりにも多すぎるのではないか?と、田村大臣に対して強く指摘をしました。

現在の規定では、
①年間500万円を超える場合は、その専門家は「審議にも議決にも加わらない」
②年間500万円以下の場合は「審議には参加できるが、議決には加わらない」
③年間50万円以下の場合は「審議にも議決にも加わることができる」
とされています。

上記であげた点も問題ですが、①~③のどの状態なのかを申告すればいいので、審議の途中で金銭を受け取っても、この額を超えない限りは、わからないという点もまた問題です。

金銭などの受け取りがあれば、公平に審議を行うことができなくなる可能性が出てくるのは当然です。

そのような、利益相反が出てくる検討会に対して、
独立した評価委員会を設置して、少なくても年に1回はチェックがされるようにするという規定があるのですが、実は、2010年7月以降、開催されていません。

この点についても指摘をしましたが、秋くらいには評価委員会を開きたいと考えているとの答弁を、田村大臣から引き出しました。

 


また、臨床研究に係る制度の在り方に関する検討会についてですが、検討委員会に、薬害被害者を入れるべきであることを、改めて訴えました。

これは、3月の決算委員会でも田村大臣に申し入れたことです。

現在は患者団体から代表者が委員として入っていますが、患者団体の中には、製薬業界から資金提供を受けている団体もあり、やはり、利益相反の問題が浮上してくるのです。

このような、患者団体の利益相反の管理も、きちんと行われるべきだと思います。

 
 
今日は、利益相反に焦点を当てて、田村大臣に質問をぶつけましたが、委員と製薬会社との利益相反開示を、きちんと管理していくことを、今後もしっかりと訴えていきたいと思います