「子ども被災者支援法」について、
基本方針案が発表された先月30日以来、
たくさんの方からお問い合わせや
ご報告を頂いています。


「復興庁にパブコメを送りました!」
「時間がない中でとにかく友達に
子ども被災者支援法のことを教えていっています」
「自主避難を続けています。
なんとか支援法を守ってください!」


皆様の支援法に対する
思い入れや、
焦り、憤りなど、
さまざまなご意見が届いていて、
閣議決定がもうすぐそこまで迫っている中で、
なんとか声を届けようと、
奮闘されている方がたくさんいらっしゃることが
伝わってきます。


さて、復興庁の基本方針の案をまだ見ていない方は、
ここから見てみてください。
そもそも復興庁は、
今年の3月15日に
「原子力災害による被災者支援施策パッケージ」
というものを発表し、
基本方針の案が策定される前に
まず現状でできる支援を、
ということで支援を行っていました。


「原子力災害による被災者支援施策パッケージ」


しかし、この対応は
放射線からの影響を守るための施策や、
自主避難者への支援が少ない
など、
不充分な部分が多くあるものでした。


今回の復興庁の案は、
この「パッケージ」に
さらに新しく施策を加えて、
基本方針として出されたものです。

そのため、どれが今回は新しく出されたものなのか
一目では分かりづらく、パッケージとの違いが
どこなのかがはっきりと説明されていません。

また、支援対象地域を
福島県内の33市町村だけにしている理由の
説明が足りません
そもそも、福島県外の場所でも
放射線による影響の問題があって、
そこから逃げている方がたくさんいる
のです。
そういう場所にいる人も
充分な支援を受けられることが
支援法の本来の目的なのです


そして、被災者や子ども、
お母さんたちの意見をきちんと
聞いてきたのかどうか。
聞いたのであれば、
どんなふうに聞いてきたのかという点も気になります。
(「子ども被災者支援議連」が行った先日のヒアリングでは、
復興庁は全国の様ざまな団体等の声を
聞いていることを発言しています。)

9月13日までと、
パブリックコメントの募集期間も
あまりにも短く
案に対する意見を
充分に収集できるとは思えません。

「パブコメはどのような点を特に意識すると良いでしょうか」との
お問い合わせも頂いていますが、
以上のようなこともぜひ
参考にしながら、声を上げていってください

復興庁が発表した基本方針案は、
まだ未完なのです。

先日のブログであげた「3つのアクション」を、
みんなで一緒にやっていき、
本来の目的をとり戻していけるように
していきましょう

よろしくお願いいたします