川田 龍平 オフィシャルブログ

2月29日(水)、国民生活・経済・社会保障に関する調査会に出席しました。今回のテーマは「我が国における今後の経済成長と雇用の課題」でした。


私は、輸出と政府の情報公開についての関係や、女性の労働などについて質問をいたしました。


以下議事録です。

※未定稿文のため一部変更の可能性があります。


○会長(鴻池祥肇君)  川田龍平君。
○川田龍平君  時間のないところ、ありがとうございます。
 内閣府の十九ページの資料の、日本再生の基本戦略とありますが、この一番下のところの、先ほどインクルーシブな成長というのがありましたが、人のぬくもり、地域の温かさを大切にする取組というのは具体的には端的に何でしょうか。
○政府参考人(道盛大志郎君)  先生おっしゃられたところは、まさに基本的な考え方として記載している部分でございまして、それに対応する個別の施策、具体的な施策というふうなところまでは記載をしておりません。
 ただ、基本的な考え方として、ここにございますけれども、インクルーシブな成長、人間の安全保障、つまり、これからの経済社会をつくっていくに当たっては、一方ではグローバル人材のように世界の最先端で働いていく分野というのも必要ですし、それとともに、地域に根差して、地域のぬくもりを持って、そういうものをベースに国の基本を形作る部分、両方が相まって成長していくべきであると、つくっていくべきであると、そういう思想を書かせていただいております。
○川田龍平君  この経済のフロンティア、社会のフロンティア、国際のフロンティアと新たなフロンティアと。フロンティアという言葉が片仮名が多くてやっぱり本当に分かりにくいというところがあるので、特にこの国際のフロンティアの世界の人々が持つ日本のイメージの向上というところでして、特に日本のやっぱり今原子力事故をきっかけとして、原子力発電所の事故をきっかけとして輸出にもかなり規制が掛かってきていると。
 要するに、工業製品にも、中古車ですとかいろいろ工業製品の検査はやっているんですよね。経済産業省でやっていますよね。経済産業省、どうですか。
○政府参考人(石黒憲彦君)  委員御指摘のとおり、中古車の輸出等にも今回の放射能のいわゆる、何といいますか、風評被害といったようなものもございますので、そういったことを対応させていただいております。
○川田龍平君  実際、検査をしてこれ戻ってきているものもあって、食品についてもこれはしっかりと検査をしないと、今一生懸命日本のブランドを高めて日本の食をやっぱり世界に広めていこうとしているにもかかわらず、今実は検査がしっかりできていないということによって、世界からは結構今、日本が取り組んでいる姿勢がやっぱり足りないということから、今かなり敬遠され始めているんですね。そういうことを認識しているのかどうかということを伺いたいんですが。
○副大臣(牧野聖修君)  いろんな外国から日本へ来る人、あるいはこちらから海外へ行った場合、カナダとかコスタリカとかコロンビアの大勢の皆さんともいろんなことについて話し合いますけれども、やはり実際、震災の後の、特に原発の事故の後の風評被害といいますか、そういったものは世界に本当に広がっている実感はありました。それで、特に日本製品についての安全対策を強化してくれと、それから食に対しても本当に安心して日本からの食品が食べられるように責任持ってやってもらいたい、そういう注文といいますか意見はかなりあったと思います。
 真摯にその点を受け止めて、カナダなんかは委員会の中でも日本製品は安心だよという、そういう発言も出るくらいの状況もありまして、我々は、とにかく一生懸命対策を強化しながら、その事実を世界の皆さんに理解していただくように一生懸命やっていこうと、そう思っています。
 そして、先ほど委員からお話ありました、いろんな日本のものが世界に今広がっていこうと、クールジャパンという政策をやりながら広げていっているわけですが、それにも若干いろいろな問題も出てきますが、ジャパンルネッサンスという日本の良さを本当にみんなでもう一度掘り起こして、それを世界に自信を持って広めていくことによって対応していきたいと、そう考えております。
○川田龍平君  風評被害ではないんですね。基本的に情報公開がしっかりされていないと。特にこの今回の事故に関しての議事録が取られていないとか、やっぱり基本的な情報公開が検査体制も含めてできていないということから、国民が自らガイガーカウンターを買って検査をすると、自分で測定をするというところで、今ガイガーカウンターの非常に販売も進んでいるんですね。しかも、技術開発がされてかなり安く作れるようになってきまして、信大の学生が今既存の販売されている製品でもって作ったガイガーカウンター、もう何千円のレベルで数万のガイガーカウンターと同じ性能のものもできてきています。
 そういった本当に物づくりのところでしっかりとこのガイガーカウンターですとか、それからシンチレーションの測定器械ですとか、日本の技術でしっかりそこは、やっている企業も富士電機ですとか、具体的には島津製作所とか、今実際もう作って、食品の検査体制が全品、全量できるような体制に持っていこうとしているわけです。
 そういったものでやっぱりしっかりと輸出を後押しできるような検査体制をしっかり今すぐに経済産業省の方でもしっかりこれ取り組んでいただきたいんですね。そういう意味で、やっぱり是非日本の産業をしっかりと生かしていくためには、そういった事実をしっかりと公表するということをしていただきたいんですが、いかがですか。
○副大臣(牧野聖修君)  委員の御指摘、本当にもっともだと、こういうふうに真摯に受け止めて精いっぱい努力するつもりでおります。よろしくどうぞ。
○川田龍平君  ありがとうございます。
 最後に、先ほど委員からもお話ありましたけれども、女性のやっぱり就労というものをしっかりと進めることが、実は成長力を一気に高めることになると思います。
 実は、先ほどの経済産業省の資料の六ページにありますけれども、残業で二十二時まで延長して仕事をさせるという、そこまで預けるということよりも、実は本当にそのライフスタイルを変えることによって、本当にやっぱり大人が、働いている人たちが家庭生活をしっかりと営むことも少子化対策にもつながると思いますし、やはりここで二十二時まで働かせて、その後家庭生活を営むというのは大変難しいと思うんですね。私も今本当に三十五ですけれども、本当にそこまで働いて、さらに家庭生活をして、いつ寝るのかと。いつ健康を維持して生活を続けていくのか。今、本当にうつですとか自殺に、やっぱり過労死、過労自殺というのが進んでいく中で、今のこういう社会にしていくことで私たちがこれからも命が本当に大事にされて、本当にこれから生活をして生きていくということができるのかどうかということを、本当にこの考えで、サービスを考えていけば、経済的にはこれはもちろんそこで産業が生まれて雇用が生まれていくかもしれませんけれども、結局ここで産業やサービスを優先する余りに、結局命というものや結局私たちの生活そのものができなくなっていくようなことになっていくのでは全く元も子もないと思うんですね。
 そういう意味では、やっぱり女性をしっかりと働ける職場、そこには要するに休むことも許されたり、それから働く時間も短くてもいいような、そういう社会をちゃんと構築していくというビジョンが持っていかなければ、とても自分たちが働いて本当に次の世代をちゃんと産み育てていくということの希望が持てないんですね。そういった意味で、やっぱりそういう将来的な希望がやっぱり持てるような社会をこれからイメージできるような成長戦略を是非描いてほしいと思いますが、よろしくお願いします。
 一言だけ。
○副大臣(牧野聖修君)  委員の申されることは本当に御無理ごもっともといいますか、本当に大切なことで、やはりたった一度この世に生まれて、しかも日本の社会の中で我々共に生活するわけですから、もう本当に朝から晩まで働いて働いてそして人生終わっていくというのは本当耐えられない状況だと思います。ましてや、子供を抱えている今御婦人が本当に一日三交代の中でローテーション組んでやっているというのを聞くと、本当につらい状態だと思いますので、そういうことのないように万全を期してやっていこうと思います。
 足らないところもあると思いますが、また御指導いただければ有り難いと思います。済みません。
○川田龍平君  ありがとうございました。