川田 龍平 オフィシャルブログ


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11月16日(水)、暖かい日差しの中、千葉県市川市内の梨農園に囲まれた場所に位置する、介護老人保健施設グレースケア市川を訪問させていただきました。


グレースケア市川は、介護や看護の必要な高齢者の方に一定期間入所していただき、円滑な家庭復帰を目指して介護・看護サービスを提供されています。短期入所療養介護(ショートステイ)や通所リハビリテーション(デイケア)などをされている施設です。


私が訪問した時も、多くの利用者の方々が施設内でリハビリや日向ぼっこなどをされておりました。


この日は、事務長の女性の方に案内をしてもらいながら、施設を視察させていただきました。


彼女は、まず介護老人保険施設と特別養護老人ホームとの違いと矛盾について強調されていました。介護老人保健施設は、医療施設として、施設に入ったのにちに自宅にもどることを前提とされている施設です。しかしながら、一度体調を悪くされているお年寄りの方が、自宅に帰れるようになり、在宅ケアに切り替わることは稀で、多くの方が介護老人保険施設に長くとどまるか、特別養護老人ホームへ移動されます。これは日本全体の現状になっています。そして、その前提があるにもかかわらず、国からはターミナルケア(終末期医療および看護)の拡充を求められている矛盾した現状をお話いただきました。もともと、ターミナルケアを前提とした施設ではないことから、夜間のスタッフの人数の問題(利用者の方が体調が悪くなるのは夜が多いからです)など、さまざまな問題があります。


また、介護老人保険施設では、例外を除いて利用者の方へ薬を使用した際、その薬の額を施設が負担をするしくみなっています。グレースケア市川ではなるべく多くの利用者の方々が入居できるようにしているそうですが、難しい病気を抱える方は一人にかかる負担が大きくなるため、なかなか介護老人保険施設では受け入れてもらえない現状があるそうです。


その他にも、様々お話を伺いました。今日聞いた意見を国政の場に活かし、少しでもお年寄りが暮らしやすい社会にしていくため活動してまいります。


いのちが最優先される社会の実現のため全力を尽くします。