10月13日(木)、国会議員勉強会「震災復興と国際協力を考える」に参加しました。
この勉強会ではゲストとしてこれれていた、スリランカでコミュニティーの再建に尽力するニャーナセルバム・バサンタカラさんと、南アフリカ共和国でHIV陽性者の助言グループで活動されているローズ・タマエさんのお話をお聞きすることができました。
バサンタカラさんは2004年のスマトラ島沖地震の影響の津波の被害をスリランカで受けたそうです。そして、今回は日本の状況を見て、自分たちがスリランカで受けた被害と同じだと感じたと、語っていました。スリランカでは津波を受け、経済的にも大きな被害をうけました。特に、社会的に力の無い、女性たちは苦労を強いられることになったそうです。日本の被災状況とスリランカの被災状況とは同じで、仮設住宅を訪問して、年老いた女性が一人でくらしており、苦労されているのを見たそうです。また、スリランカでも被害を受けた人々は漁師たちであり、共通しています。また、スリランカでの経験上、とにかく、定住住宅をたてることが大切であり、スリランカでは住宅建設が遅れたが、日本であればできると感じていると語られていました。
ローズ・タマエさんからは、「今回の津波で被害を受けられた方は、被災者ではなく、サバイバー。私も、HIVの陽性者です。死ぬのを待つだけの選択もありますが、私はそうはしていません。今、津波を受けて生きている人は、厳しい状況でも懸命に生きているサバイバーです。それは南アフリカで貧困のなか病と闘っている人々と違いはありません」と力強く語られていました。
この院内集会はMDGs達成のための政策提言とキャンペーンを行うNGOのネットワーク「動く→動かす」 によって開かれました。また、この団体では現在、世界の貧困の解消をめざす世界の市民の意志表示としてのキャンペーン「スタンド・アップ」 を行っています。
いのちの問題は、日本だけでなく世界中で共通の人の中でもっとも重要な問題です。今回の補正予算では、グローバルファンド関連のODAが削られ救えるいのちが救われなくなってしまう現状があります。日本が震災で大変な現状がありますが、世界中でいのちが最優先される社会にしてゆかなければなりません。大変、難しい問題ですが、目を背けずに、今後も取り組んでまいります。