2年前の2022年4月29日に書いたプログです。コロナ禍での出鱈目な施策でした。
- テーマ：関西（政治、経済、観光）
大阪、50億円の臨時療養施設を閉鎖（4月27日） の続きです。
私は大阪市内生まれで現在は大阪府の衛星都市に住んでいます。知事、市長は直接選挙で選ばれるので人事、予算に対して絶大な権限があります。かつては大阪府、大阪市とも首長は中央省庁出身者が殆どでした。槙山ノックが知事だった1995〜1999年にかけて、人気投票で選ばれました。槙山ノックの後は太田房江参議院議員でしたが、広島県生まれ、東大経卒→経済産業省（旧通商産業省）で大阪府には近畿経済産業局長での係りだけです。2008年に現在は評論家のH氏が自民党大阪府連で出馬して当選しました。その後、自民党大阪府連は分裂して反主流派を母体とする地域政党が現在の大阪府知事、大阪市長です。
前置きが長くなりましたが、メディアは都道府県知事、政令市長など首長に対して、「第4の権力」として対峙すべきですが、在阪TV局は腰が引けているように見受けられます。下はアエラドットの記事です。
（4月29日付け）
（）
（1月27日付け）
（0PM、追記）
「50億円」の内訳の多くは、「物件費」=パーティション、簡易ベット、中等症以上の「酸素吸入」他、「借料」=インテックス大阪6号館、「人件費」、その他でしょう。例によって「中抜き」でお友達企業が収益をあげているのでしょう（要確認）。
某大学教授がアドバイザーだったようですが、大阪府には「医療審議会」という組織があります。行政組織を使わずに独断的に決めたのであれば吉村府知事の責任です。出鱈目な政治手法は2025大阪万博、とIR（統合型リゾート施設）計画でも明らかになっています。弁護士は「弁楽（べんがく）」（「黒を白」、「白を黒」と言い張れる、実は「勉が苦」（理数系が苦手）なだけで、大衆受けはするようです。大阪市内の府立高校からは普通は九州大学法学部には進学しません。松井大阪市長は福岡県の私立高校と私立大学卒です。「引き」があったのでしょうか（要確認）？）
（0:30PM、追記）
SNSの書き込みを見ていますが、相変わらず「擁護派」らしき書き込みがあります。当初、84億円の予算を投資するのは「国家プロジェクト」です。吉村府知事と取り巻きのアドバイザーが骨子を決めたとしても、政府の内閣府、大阪府の財政部局のチェックはスルーパスだったのでしょうか？大阪府職員の生涯給与は高くても2億円でしょう。もっと汗を流せば、医療従事者、高齢者施設のヘルパー、保育士への臨時給付金に回せたはずです。「50億円」を身内企業に回したのであれば、もっと許せません（要確認）。自民党の反主流派が母体なので、無駄遣いの仕方はよく知っているのでしょう。
本来は、大阪府知事と大阪市長は、府職員/市職員の雇用を守る立場ですが、「大阪人」は公務員攻撃が好きなのに乗じて保健医療行政を壊滅しました。「50億円」を擁護する人は政府の内閣府予算の「臨時特別交付金」が財源なのを知っているのでしょうか？また、医療施設の設置には厚生労働省の認可・検査が不可欠です。コンビニを設置することとは難易度が桁違いです。酸素吸入設備を1カ所設置するだけで数百万円です。1千万円あれば1人、常勤で雇用できます。50億円なら500〜千人です。非正規であれば数千人以上、雇用できます。大阪府民として呆れています。
何故、利用者が少なかったかを検証するのは大阪府の仕事です。メディアは入札の経緯は文書公開されていなければわかりません。吉村府知事は記者会見で「担当に聞いてくれ」とかはぐらかした答え方が多いです。メディアは答えにくい質問をする使命があります。普通は記者会見であれば、分厚い資料を持っています。マイク片手で済ませる話ではありません。
（4PM、追記）
下のリンク先は大阪府医療審議会です。会長は茂松茂人大阪府医師会長です。「大阪コロナ大規模医療・療養センター」は1月31日から軽症者用が運用開始でした。3カ月で50億円です。年間で100億円規模のプロジェクトは基本設計で数カ月はかかります。また、関係する人の規模は最低でも数十人です。国が負担する「特別臨時交付金」だから甘く見ていたのでしょうか？事業の詳細が分からないのですが、"知事の「肝入り」"という表現なので「前のめり」だったのでしょうか？
（6PM、追記）
失敗を認めないのは古くからの日本の伝統のようです。科学技術分野では高速増殖炉「もんじゆ」は福井県で約6千億円の建設費でした。「アベノミクス」の失敗は「翁-岩田論争」で経済理論では失敗でしたが、日銀総裁が認めていません。それに比べれば50億円です。本当に在阪のTV局は「※※推し」を続けるのでしょうか？IRの黒字転換は数十年先のようです。関係者は皆、生きていません。
（7PM+、追記）
29日現在の新規感染者数、入院者数、うち重症者数、 宿泊療養者数、死亡者数は
- 東京都：3,893人、1,512人、-人、12人、5人
- 神奈川県：2.221人、516人、22人、327人、4人
- 大阪府：2,619人、769人、24人、1,535人、4人
でした。何故、神奈川県の方が大阪府より人口が多いのに「逆転」しているのでしょうか？神奈川県は宿泊療養者のホテル別の内訳を公表しています。一番悪いのは「能力がなくて「やる気」がある上司」です。大阪府と大阪市は両方が「人罪」です。
（以下は吉村府知事は「ﾜﾝｵﾍﾟ」を止めて、関係自治体、医療機関との連携が必要（4月27日） から）
大阪府を1つの学校に例えると
- 教育委員会：政府
- 校長先生：吉村府知事、教頭先生：松井市長、学年主任：中核市
- 保健体育の先生、保健室：医療機関、保健所
- 大阪府民：生徒
となりますが、どうやら教頭先生の方が威張っていて、校長先生の言うことが聞けないようです（要確認）。また、教育委員会があるのに、校長先生は独断で判断するようです。
と書きました。
記者会見に担当者を同席させずに、しゃべりっぱなしなので、「あの時の記者会見で説明した」、「担当に聞いてくれ」でおしまいです。日本の行政は「文書主義」です。文書がないものはダメです。メディア、特に在阪民放は「吉村、推し」なので、トリプルワースト：①累計死亡者数全国ワースト、②月別死亡者数が全国ワースト、③人口100万人当たりの死亡者数が全国ワーストをいつになったら解決するのか全く、アクションプランが見えません。全国紙では流石に取り上げ始めていますが、「失敗」をまず、認めることです。
（参考）
何故、大阪は死亡者が多いのか？Part2 ③3月もﾌﾞｯﾁｷﾞﾘの死亡者数（4月1日）
何故、大阪は死亡者が多いのか？Part2 ②ﾌﾞｯﾁｷﾞﾘの死亡者数（3月27日）
前シリーズの10回目のまとめです。
何故、大阪は死亡者が多いのか？⑩ 医療の介入不足と「ハコモノ」行政（3月15日）
下記は関連ブログです。u
大阪「第6波」、施設で看取り続出：読売新聞から（3月29日）
「ほったくり弁当」
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