タイトルは愛媛新聞のwebニュース(共同通信発)からです。

農林水産省は13日、2023年度獣医師国家試験の結果を発表した。学校法人加計学園(岡山市)が運営する岡山理科大獣医学部(愛媛県今治市)は、18年4月の開設以来初の新卒者114人が受験、77人が合格し合格率は67・5%だった。

 

 開設を巡っては、加計孝太郎理事長の友人で当時首相だった故安倍晋三氏の意向が反映されたなどの疑惑が取り沙汰された。

NHK(タイムスタンプは03月13日 18時47分)

 

山陰中央新聞(タイムスタンプは2024/3/14 04:00)

京都産業大学は、鳥取大学出身の大槻公一・鳥インフルエンザ研究センターがあり、BSL3の研究施設がありました。大槻氏は鳥取大学名誉教授、獣医学博士で鳥インフルエンザ研究の第一人者でした。

 

疑惑は

  1. 国家戦略特区には広島県+今治市で愛媛県は入っていない
  2. 最初から「加計学園ありき」で、京都産業大学はヒアリングに呼ばれていない
  3. 国家戦略特区のヒアリングの議事録はなく、議事要旨で、加計学園の学部長?がヒアリングに出席した記録が残されていない(要確認)
  4. 国家戦略特区制度では加計学園は「黒子」であるのに、国家戦略特区事務局次長は岡山市から加計学園の用意した車で今治市に視察の出張
  5. 決定は2017年秋だが、それ以前から教員の募集を始めていた

等です。

 

岡山理科大学獣医学部は獣医学科:定員が140名で在学生は877名、獣医保健看護学科:定員が60名で在学生数は259名で充足率>100%です。今治市にとっては千人超の

学生、100人前後の教職員数は人口の1%程度です。講演会、シンポジウム等も開催されているので歓迎されている面はあるのでしょう。

人数の出典

https://www.kake.ac.jp/up_load_files/project/19_3.pdf

 

上記のブログでも書きましたが、77名の合格者中、何人が産業獣医になれるかでしょう。

 

(関連ブログ)

… 

今回は「新卒者合格率の変遷です。受験者数、合格者数、合格率は

  • 第73回:983人、871人、88.6%
  • 第74回:993人、805人、1.1%
  • 今回の第75回:1,029人、868人、84.4%
  • 除く岡山理科大学:915人、791人、86%
  • 岡山理科大学:114人、77人、68%

これは穿った見方ですが、既存だった私立大学獣医学部の関係者はほっとしているでしょう。私立大学獣医学部には、獣医師国家試験合格率が「キラーアイテム」です。受験生が多ければ受験料と、滑り止めで納入した学費と、実際に入学した学生の「質」が担保されます。

 

結果です。合格者数が1,013人で昨年の877人よりも多いです。

出典:

https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/tikusui/attach/pdf/240313-3.pdf