今日は晴れです。並べ方はABC順で、左上から朝日、毎日、右上に飛んで日経、読売の順です。関西在住なので大阪本社版を見比べています。毎日以外は1面トップは揃いました。

 

植田日銀が始動しました。日本銀行の金融政策決定会合は「現状維持」で、早速、為替レートは136円台です。日本株の時価総額は738兆円ですが、ドル換算では早速、目減りしています。

 

 

第23代の森永貞一郎(在任期間:1974-1979)から第30代の白川方明(2008-2013)までは1機5年でした。

(30日、以下コメント追記:日本銀行の役割は「物価の安定」です。植田日銀体制で1990年代後半以降のレビューをすることが決まりました。白川方明元総裁の在任中はリーマンショックがありました。日本では東日本震災が起きました。為替レートは80円台後半の「円高」でした。黒田東彦前総裁は「黒田バズーカ」と称される大規模な金融緩和で円安、株高として輸出関連産業は復活しました。2016年から の「マイナス金利政策」によって特に金融機関は打撃を受けました。一方で多くはありませんが有利子負債が膨らむ企業が増えました。低金利による「モラルハザード」です。国債の期間に応じた「YCC、イールド・カープ・コントロール」も導入されました。国債発行残高も膨張して「ワニの口」です。黒田日銀体制の問題は2年で2%の物価上昇率が達成できなかったことです。ウクライナ戦争で一転して、資源高、円安が進行しました。昨年は25年ぶりの「1ドル=150円」まで進みました。昨年の貿易赤字は22兆円でした。全てが日本銀行の責任ではありませんが、政府の「イエスマン」になり、独立性が損なわれました。私は為替レートは120±5円だと個人的には想定しています。現在は136円で「円安」です。前総裁の2期10年は長過ぎました。2012年12月の政権奪還以降の安倍、菅政権は評価できるとするなら2015年まででしょう。)

 

日本株の行方②(4月28日) から抜粋

日本銀行総裁が黒田東彦前総裁から植田和男総裁に代わりました。昨日、日銀政策決定会合がありました。黒田東彦前総裁の2期10年は長すぎました。東大法卒→旧大蔵省なので、経済学は素人でした。

 

日本銀行の最大の役割は「物価の安定」です。為替レートについては、為替介入は財務大臣の権限なので日本銀行はバイプレーヤーです。植田和男総裁はNobel経済学賞を受賞したBernanke元FRB議長と同じく、経済学者です。経済学者の考え方はオーソドックスです。白川方明元総裁は東大経卒でした。バブル経済崩壊後の金融政策で失敗した三重野泰元総裁(在任期間: 1989-1994)は東大法卒→日本銀行でした。Bernanke氏の受賞理由は日本のバブル期の金融政策の失敗の分析でした。

東大法学部は文系ではトップですが、理系よりは下です。医学部>東大理一、京大理学部/工学部なら東大文一には合格圏でしょう。与野党とも東大法卒の国会議員が多いですが、日本の国力の衰退にも関係がありそうです。

 

(3PM、追記)

米国FRB議長は1期4年の任期です。Volcker(在任期間:1979-1987)は名前しか知らないです。Greenspan(1987-2006)、Bernanke(2006-2014)、Yellen(2014-2018、現・財務長官)は経済学者です。バブル崩壊から30年です。

 

日本の政治家については福田赳夫、中曽根康弘、宮澤喜一(敬称略)は東大法卒で中央省庁の官僚出身でした。大平正芳は一ツ橋→旧大蔵省でした。宮澤喜一以降、私学卒で中央省庁出身でもない首相が続いています。

 

道理に明るくなければ道は拓けません。