数日前から薬学部について書いています。薬学部

  • 国立大学:14校、入学定員:1139名
  • 公立大学:4校、460名
  • 私立大学:57校、うち、「大学2020受験案内」(晶文社)に掲載されている20校の入学定員は4409名

でした。詳細は以下のブログに書きましたが、薬学部には、大学/製薬企業等での研究の道を目指す薬科学科(4年制)と薬剤師国家試験合格を目指す薬学科(6年制)があります。薬科学科の殆どは大学院に進学し、修士課程、博士課程で研究を学びます。

再三、獣医学部新設について㉚薬学部との比較(8月

続・薬学部の4年制と6年制(8月17日)

薬学部の4年制と6年制(8月16日)

 

私たちの子どもは成人し、孫は小学生/幼稚園児なので、当面、大学受験とは無関係ですが、高等教育に関心があります。私が大学に通っていたころは授業料は千円@月でした。私立大学の薬学部は6年制で薬剤師国家試験を受験するまでに、1千万円以上の学費が必要です。

 

それでも、6年制の私立大学に通学して、薬剤師国家試験に合格すれば、めでたしでしょう。下の表は、「大学2020受験案内」(晶文社)に掲載されていた薬学部の有る私立大学について、合格率と入試偏差値を見たものです。出典は下欄にあるとおりです。

 

私が見た資料では、偏差値は、①慶應義塾大学、②東京理科大学、③北里大学でした。薬剤師合格率は、慶應義塾大学:90.7%、東京理科大学:88.6%、北里大学:86.9%といずれも高い合格率です。

 

私は、薬学を理解するには、化学、生物の知識だけでなく、数学、物理学の知識が不可欠だと考えています。創薬では、コンピュータのプログラムの知識も必要です。C言語が分かっていないとシミュレーションはできません。

 

昔ながらの化学実験でコツコツというのとは程遠い世界です。薬学部に入学して苦労するよりも、文系に進んだ方がハッピーな学生が多いように思えます。

 

(4PM、追記)

薬学部のある私立大学:57校のうち、「大学2020受験案内」(晶文社)に掲載されている20校の中には四国の私立大学は含まれていません。四国にある国立大学の薬学部は徳島大学だけです。株式取引をしなくても、大塚ホールディングスの名前は聞いたことがあるでしょう。徳島県が発祥の地です。愛媛県には私立の松山大学薬学部がありますが、偏差値は千葉科学大学並みの50以下です。

 

残念乍ら、調べれば調べるほど、愛媛県はライフサイエンスとは無縁のようです。今治市長は福岡県にある、現在の偏差値が50以下の私立薬科大学を卒業した政治家ですが、自分の住んでいる市がライフサイエンスに適しているのかどうかは分からなかったのでしょうか?また、度々、登場するK元県知事は愛媛県生まれで、東大法卒の文部省キャリア官僚でしたが、愛媛県で畜産が盛んな地域はどこかも分からなかったのでしょうか?

 

(6PM、追記)

上のパワポは、「大学2020受験案内」(晶文社)に掲載されていた薬学部の有る私立大学、20校でした。残りの37校について調べてみました。大学によっては、合格する学生しか受験させないこともあるようで、偏差値が低くても合格率が高い場合があります。

 

6年間で千万円の学費ですから、合格率が50%というのは、学生本人の学力にもよりますが、「ぼったくり」の印象です。6年間でストレートで合格した数というのは公表されていないですが、入学者数と受験者数との関係を調べれば分かることがあります。受験予備校に直接聞けば、評価が分かりますし、定員充足率で分かります。