新年度となり新元号が決まったので、”再三、獣医学部新設について”のタイトルでブログを始めます。

 

再々、獣医学部新設について(21)(4月2日) では、『岡山理科大学獣医学部の教員名簿がリバイスされていました。65名の名前が記載されていますが、惜しむらくは、研究歴、教育歴のページがない教員が大半です。http://www.vet.ous.ac.jp/seminar/

獣医師の方は、名前を見れば分かるのでしょう)』など、書きました。

 

大学に限らず、短大、専門学校の役割は、次代を担う人材を育て、社会に送り出すことです。3月27日に発表された THE世界大学ランキング日本版では、1〜20位は順位の変動はありますが、同じ大学が並んでいました。

 

私は大学が全てではないと考えています。「衣食住」を支える服飾/調理/建築の分野では大学を出ていない世界一流の人材が多くおられます。

 

さて、獣医学部/獣医学科については、18歳人口の減少が顕著となる2020年までに、如何に優秀な学生を確保できるかが課題です。私立獣医科大学6校について、アイウエオ順で最初は麻布大学にしました。受験生の第一志望は国公立大学、第二志望は既存だった5つの私立獣医科大学(麻布大学北里大学日本大学日本獣医生命科学大学酪農学園大学)なのでしょう。受験生が大学を選ぶと同時に、大学も入学試験成績で受験生を選びます。

 

麻布大学の前身は1890年に東京都麻布区本村町(現港区南麻布)に創設された東京獣医講習所です。今年度(2019年度)の合格者数は分かりますが、入学者数は公表されていないようです。下の2つの表は、2018年度の学生数と2019年度入学試験結果です。

今年の獣医師国家試験には、新卒者133名が受験し、112名が合格しました。

http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/tikusui/attach/pdf/190313-4.pdf

 

上の表にあるように、入学定員:120名に対して、合格者:281名でした。4月1日に公開されていました。

 

アイウエオ順では、岡山理科大学獣医学部ですが、次回は酪農学園大学にします。情報開示に積極的でないこともありますが、総まとめとして取っておきます。5つの私立獣医科大学には大学院が設置されていて、2016年からは「総合参加型臨床実習」を行っています。「大学基準協会」の認証も受けています。

 

 

(1PM、追記)入学式は

  • 4月3日(水):岡山理科大学今治キャンパス
  • 4月4日(木):麻布大学日本獣医生命科学大学酪農学園大学
  • 4月5日(金):北里大学
  • 4月8日(月):日本大学@日本武道館

となっています。入学者数は入学式当日には分かるのでしょう。

(6日、追記)

分かりやすいように、第70回獣医師国家試験(平成30年度)の結果を抜粋しました。

卒業資格があっても何人かは不合格になります。

 

(あと書き)

”再々、獣医学部新設”のシリーズは 再々、獣医学部新設について(1)(2月6日) から開始し、再々、獣医学部新設について(21)(4月2日) が最後です。データが集まらないことと、受験生、保護者に対して不要な雑音を出すのを控えたためです。

 

”再び獣医学部新設”のシリーズでは、Internet に公開されている情報を用いて私なりの考えを書いています。再び獣医学部新設について(21)(10月11日) が最終です。