暫く中断していましたが、”再々、獣医学部新設について”のブログを始めました。再々、獣医学部新設について(20)(4月1日) では、4月以降に予想されることを箇条書きで記すと

  • 国会では、衆議院内閣委員会、文部科学委員会、参議院内閣委員会、文教科学委員会で加計学園問題が審議されるのでしょう。
  • 上場企業と同じく「45日ルール」に従えば、5月15日までに事業報告書の公表があります。HPには、2019年度の入学者数、在学生数がアップされます。
  • 受験生の1年の受験勉強生活が始まります。

と書きました。

 

岡山理科大学獣医学部の教員名簿がリバイスされていました。65名の名前が記載されていますが、惜しむらくは、研究歴、教育歴のページがない教員が大半です。http://www.vet.ous.ac.jp/seminar/

獣医師の方は、名前を見れば分かるのでしょう)

 

 

 

 

教員の数は揃いつつあるようですが、昨年入学した学生が5、6年次となる2022年には「総合参加型臨床実習」が必修となります。すでに、既存の16大学では2016年から実施しているものです。「大学基準協会」が判定することになります。

 

研究者には、マイナンバーカードのように、「研究者番号」があり、科学技術振興事業団(JST)のリポジトリを検索すれば、たちどころに分かります。

 

(1PM、追記)

入学した学生が、本当の大学の授業についていけるかどうかが次の課題です。国公立大学では入学試験は理科2教科の選択ですが、私立大学では理科1教科の選択が多いようです。「化学」と「生物」は必須ですし、「英語」が分からなければ、英語の論文は理解できません。留年してもいいのであれば、しっかり学習すれば獣医師になることもできるでしょう。基礎学力には「下駄」を履かせることはできません。理解できなければ、諦めるか、できるまで頑張るしかありません。

(3PM、追記)

吉川泰弘学部長をはじめ、東京大学農学部獣医学科卒の教員がいます(他大学から大学院に移った学歴ロンダリングの方もおられるようです)。環境はまだまだ、不足しているように見受けますが、学生の学習意欲次第でしょう。6年間、勉強し続けられる能力があれば、いいこともあるでしょう。

(5PM、追記)

京都大学の某理系学部のK教授は浪人生活を送りましたが、基礎に重点を置いて猛勉強したそうです。苦労人なので、一度だけ講演を聞いたことがありますが、面白かったです。世界的な業績があるので母校の教授になっています。多分、高校生の頃は他に興味があることが多かったのでしょう。勉強の仕方の工夫次第で大学入学の学力は得られますが、入学後に6年間、続けることができれば、獣医師にもなれるでしょう。それから先も研鑽が必要です。どうしても獣医師を目指すのであれば、理科2科目と英語の勉強は一生、付いて回ります。現在、岐阜県、愛知県で続いている豚コレラ(CSF, Classical Swine Fever, 2.1d型)やアフリカ豚コレラ(ASF)を詳しく知るには、英語論文の理解が不可欠です。公共獣医学の教員であればイロハのイでしょう。BSL3施設であれば、PCRによる遺伝子解析も可能です。「カネ」が潤沢にあって、「ヒト」と「モノ」に重点投資していれば対応可能です。

 

(あと書き)

”再び獣医学部新設”のシリーズでは、Internet に公開されている情報を用いて私なりの考えを書いています。再び獣医学部新設について(21)(10月11日) が最終です。