”再々、獣医学部新設について”のブログ:再々、獣医学部新設について(15)(3月22日) では、加計学園系列の3大学について、直近3年間の私学補助金額をまとめました。

 

昨年(2019年)は3大学合わせて、赤字となりましたが、千葉科学大学では数年前から赤字です。今日、25日2PMに「第104回薬剤師国家試験」の合格発表がありました。合格率の平均は約80%です。

 

 

薬学部獣医学部ほど学費は高額ではありませんが、それでも187万円、6年間で 約1,100万円です(@_@)。合格率が約50%で全校平均の約70%の7掛けです。1100万円 ÷ 0.7で >1,500万円となります。

(※ 薬剤師国家試験の対象校は70校を超えていますが、千葉科学大学よりも合格率が低いのは5校だけです。新卒者では72.06%、既卒者では30.56%となっています。新卒者の中には留年生が含まれると思われます。千葉科学大学には医学部がないので、病院に雇用される薬剤師の割合はどれくらいなのでしょうか?折角、資格を取得してもドラッグストア勤務ではどれくらいの知識が生かせるのでしょうか?製薬会社/大学での研究/開発、製薬会社のMR、大学病院、公立病院の薬剤師、調剤薬局など、多様な選択肢があります。)

 

(5PM、追記)

薬剤師は 'AI'に置き換わっていくのでしょう。業界団体の抵抗は大きそうですが、amazon が取り組めば、かなり安価になるのでしょう。すでに、「町の本屋」は減少しています。おもちゃでは、1990年代以降、小規模の小売店の閉店が相次ぎました。厚労省は薬事法、薬剤師法の改正には抵抗するでしょうが、一般用医薬品のインターネットでの販売は許可されています。

 

本当の「規制緩和」であれば、国民の医療費削減には考えるべき問題です。今日の参議院予算委員会では、医師である議員が”ポリファーマシー(多剤投与)”を取り上げていました。個人開業医は高齢者に対する薬の処方量が多いように思います。健康保険料を圧縮するのであれば、医師会とのバトルがあるのかも知れません。電子カルテ化して、薬の処方も'AI'がチェックすれば、製薬業界も反対するのでしょうか?武田薬品工業はシャイア―社の買収でメガファーマ入りしましたが、欧米のメガファーマが束になって外圧をかけてくることも予想されます。その時になって、「黒船襲来」といっても遅いです。

 

(26日、追記)

誤字を修正しました(芽が→メガ)。高校での理系のトップクラスの学力の生徒は医学部進学希望が多いです。薬学部も多いようです。理系には理学部、工学部、農学部(含む獣医学部)もあります。私は文系の平均的なレベルは理系よりも劣っていると考えています。

 

一般の方に分かりやすい説明をするならば、自然科学分野でのノーベル賞、数学分野でのフィールズ賞、建築分野でのブリッカー賞など、理系で世界的な賞を受賞した方は数多ですが、文系ではノーベル賞経済学賞は皆無です。東京大学文科一類の偏差値は理系の偏差値からマイナス5ではないでしょうか?国会答弁に立つ東大法卒のキャリア官僚は、時には「記憶喪失」となり、時には「ご飯論法」、「赤信号話法」を駆使していますが、自らの矛盾にも気がついていないようです。

 

(8月17日、追記)

薬学部には、薬学科(6年制)と薬科学科(4年制)があって、東大、京大始め旧帝大は大学院進学を予定している薬科学科の入学定員の方が多いです。また、慶應義塾大学や北里大学など医学部のある大学では、薬科学科(4年制)の入学定員があります。詳細は下のブログに書きました。

薬学部の4年制と6年制(8月16日) 

続・薬学部の4年制と6年制(8月17日)

 

(あと書き)

”再び獣医学部新設”のシリーズでは、Internet に公開されている情報を用いて私なりの考えを書いています。再び獣医学部新設について(21)(10月11日) が最終です。

 

(2020年3月30日)

このブログは2019年3月に書いたものです。ほぼ1年後の3月24日に、関連ブログを書きました。ストレートで6年間で薬剤師になれる合格率が本当の合格率です。トリックが分からなければ騙されてしまいます。

続・偏差値と薬剤師合格率が低い薬学部(3月24日)