神戸製鋼所株(5406)について、まずは外国メディアの報道からです。

 

NYタイムズ紙は Jonathan Soble 記者が下記の記事を書いています。

Kobe Steel Problems May Be More Widespread, Raising Fears on High-Speed Rail

 

国内需要家だけでなく、独ダイムラー欧州エアバスなど海外企業も30社超が採用。国際的な問題に広がりつつある』(日経電子版)ということです。

 

昨日(12日)の川崎・会長兼社長の記者会見では、『8月30日に知った』とのことです。経済産業省の元事務次官が社外取締役ですし、監督官庁の経済産業省もほどなく、知らされたと推察しています。

 

神戸製鋼所株について(10月11日) に書いたものを引用します。

ーーー(引用はじまり)

(6PM、追記)

2日続けて、東証一部値下がり率ランキング1位です。2日間で、株価評価額減は△1,800億円です。世耕経産相は現在、中東歴訪中のようですが、行く前に聞いていた筈でしょう。昨日の記者会見はF金属課長が主に応答したようです。問題が大きすぎるので、官房長官も逃げているのでしょう。野上官房副長官が11日午前に、記者会見していたようです。

ーーー(引用終わり)

 

12日は+4円の値上がりの882円で終了しました。アルミ製部材の「データ改ざん」は10年前からのようですし、神戸製鋼所の不正が明らかになるは4回目です(少なくとも)。単体で約1万1千人、連結で4万人弱の従業員がいます(会社四季報から)。すでに、アルミ製部材を製造している事業所だけでなく、全社的な問題となっています。

 

(あと書き)

監督官庁が、日常的にBtoBの神戸製鋼所と需要メーカーとの取引の一部始終を把握していることはあり得ません。しかし、今回は「事件」です。製造産業局金属課からS経産相には「報連相」はしていたでしょう。それから先は分かりません。

 

それにしても、品質保証はメーカーの「イロハのイ」です。データ改ざん」しなければ製品を出荷できないのであれば、最悪、その事業部門の撤退まで考えるのでしょうか?