神戸製鋼所株は9時半前に888円で始まりました。昨日は△300円(前日比△22%)で貼りついています。下の株価チャートの緑の線は10日終値の25日移動平均(1,312円)で、標準偏差(σ)は57円です。10時現在で900円なので、6日に比べると△34%です。

 

 

アルミ製部材ほかは「最終製品」ではないので、供給しているメーカーから訴えられる訴訟リスクが考えられます。データ改ざん前の元データがあれば、まだ、納入先のメーカーが安全性、信頼性の判断できますが…。メーカーに限らず、品質保証部は最後の砦です。自動車メーカーなど200社に及んでいるようなので、リコールになれば、最悪のケースで、タカタの再現となるでしょう。

 

昨日も、『経済産業省製造産業局のK金属課長が担当課長です。株主代表訴訟が控えているので、経営陣は大変でしょう』と書きましたが、宇宙ロケット、鉄道車両、自動車など関係する課、省庁が拡がりそうです。金属課の監督官庁としての責任はどこまであるかは分かりませんが、経済産業省から関係企業に天下りしているOBも少なからずいるのでしょう。

 

(6PM、追記)

2日続けて、東証一部値下がり率ランキング1位です。2日間で、株価評価額減は△1,800億円です。世耕経産相は現在、中東歴訪中のようですが、行く前に聞いていた筈でしょう。昨日の記者会見はF金属課長が主に応答したようです。問題が大きすぎるので、官房長官も逃げているのでしょう。野上官房副長官が11日午前に、記者会見していたようです。