サブタイトルの「原課(げんか)}は官庁用語です。中央省庁は法律を所管する課が決まっています。官庁用語解説は一例として、下記をご覧ください。
で、『本省採用の事務官、技官がいますが、…。また、本省の技官はナショナルプロジェクトを作るのが仕事で、実際にナショナルプロジェクトが始まると、そのメインテナンス(お守り)はメインの業務にはなりません』と書きました。
プロジェクトを作るのが「原課」です。いい意味では応援団ですが、圧力団体です。私の関係したあるプロジェクトは「原課」が3つあって、面白かったです。東京大学法学部卒らしい課長もいて、本当に迫力がありました(-_-;)。まあ、「インテリヤクザ」に近い存在です。
曰く(いわく)、『これは某他省の「**年計画」に載っているから、是が非でも予算を取れ』と、叱咤激励し「舎弟」クラスの課長補佐、係長、入ったばかりの東大卒もやってきます。また、技術研究開発プロジェクトなので参画企業・団体も多く、関係各社・団体のヒアリングし、要求予算の総額は省内で要求できる予算を上回るので、「切った貼った」の世界です。
技術研究開発プロジェクトでは、実験プラントの機械装置類や消耗品、技術研究開発に係る人件費、出張旅費なども予算要求に含まれます。それぞれ、見積書や人件費の積算根拠をもらいます。参画企業・団体の横並びで比較して、やたらに人件費や出張旅費が多いと、疑問符がつきます。翌年、会計検査院の検査があるので、予算を獲得しておしまいではありません。
省内での予算ヒアリングは課内ヒアリング、省内ヒアリングが5〜7月にあって、8月末に財務省(旧大蔵省)に概算要求します。官房会計課長は全予算をヒアリングするので大変だなあと正直、感じました。会計課の職員も同席なので同じです。