寿限無 | 河内マサヤンのブログ

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私が作成した創作花札を掲載しています。創作花札とは花札の形を借りた「書」「イラスト」「言葉遊び」が三位一体となった作品です。

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落語の「寿限無」を題材とさせていただきました。

生まれた子供が長生きするよう願いを込めて名前をつけようとお寺に相談にいくが、提案された目出度い言葉を全てつなげてしまい、ものすごく長い名前になるというお話。

その名前と意味は……

寿限無寿限無(寿命が無限)、五劫のすり切れ(天女がそっと触った岩がすり切れてなくなるまでの時間が一劫で43億2千万年、五劫だと216億年)、海砂利水魚の(海の砂利や魚のように無数な)、水行末・雲来松・風来松(水・雲・風の行き来の末は果てがない)、食う寝る処に住む処(生きていく上で大切なもの)、やぶら小路のぶらこうじ(縁起の良い植物:藪柑子:センリョウ)、パイポ・パイポ・パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナの(ご長寿一族、唐土のパイポ国、シューリンガン王とグーリンダイ后とその娘ポンポコピーとポンポコナ)、長久命の長介(長命の長介、マサヤンは長命寺としています)

ことあるごとに上の名前をいちいち読み上げる人たち、近所の海苔屋の婆ちゃんが最後にナンマンダーナンマンダーと焼香を上げようとする場面など、語る落語家の表情も見どころのひとつですね。

ちなみに、長い名前といえばタイの首都バンコクは英名で正式名称「クルンテープ・マハーナコーン・アモーン・ラッタナ・コーシン・マヒンタラー・ユッタヤーマ・ハーディ・ロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニー・ブリーロム・ウドムラー・チャニウェート・マハー・サターン・アモーン・ピマーン・アワターン・サティット・サッカタッティヤ・ウィサヌカムプラシット」といい、その意味は……長くなるのでやめましょう。