かにかくにシュノンソーは恋ひし寝るときも枕の下を水の流るる | 河内マサヤンのブログ

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私が作成した創作花札を掲載しています。創作花札とは花札の形を借りた「書」「イラスト」「言葉遊び」が三位一体となった作品です。

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吉井勇の「かにかくに」の歌の祇園をシュノンソーに変えたものです。作中にあるシルエットは16世紀絶世の美女といわれたディアーヌ・ド・ポワティエです。彼女はフランス王アンリ2世の妾でシュノンソー城をプレゼントさるなど絶大な寵を受けました。シュノンソー城はロワール渓谷シェール川の上に建てられ「シェールの宝石」と呼ばれるほどの美しさを誇ります。庭園も素晴らしく立派なプラタナス並木が城へ誘います。しかしこの美しい城はアンリ2世の妃カトリーヌ・ド・メディシスも欲しがっており、王妃は嫉妬と憎悪をディアーヌに向けました。アンリ2世の死後王妃はディアーヌをシュノンソー城から追い出し、王の葬儀にも招きませんでした。ディアーヌは67歳で亡くなりましたが死因は「金のエリクサー」による中毒死とのことでした。